清須会議の評価
清須会議の感想
純粋に面白いです。
さすが三谷幸喜ならではの一冊でした。テンポのよさにすらすら一晩で読めちゃいました。事実に基づいたフィクションで、時代劇なのに現代語訳脚本形式で書かれていて、スケジュール、オフィシャル、キーパーソン、スナック系おつまみなどと戦国武将が言っているのかと考えると妙におかしい。そしてそれぞれのキャラが濃くて本当に笑えます。イノシシ狩りの件には爆笑、お市、信雄とシリアスになりがちな世界にコメディ感が入っているのが秀逸、イノシシ狩りの件には爆笑(笑)です。映画ももうすぐ公開されるということで、羽柴秀吉役の大泉洋に期待です!柴田勝家役の役所広司、信雄役の妻夫木聡も観たいです。
メチャおもしろい☆現代訳歴史コメディ
歴史小説は数々ありますが、このように限定された数日間の出来事をクローズアップしてるのはおもしろいですね。映画化のキャスティングが決まっていたので、登場人物をイメージすると、より親近感が出てきました。さらに、現代訳で描かれているにも関わらず、頭の中にスンナリ入ってきました。豊臣秀吉をはじめ、数々の武将たちの建前や本音、お互いの腹の探り合いなど、ドタバタ人間模様にメチャ笑えました。ただ、ラストがあっさりしてたので、もうひとひねり欲しかったな。それにしても柴田勝家さんは報われんな~。結局、真面目で不器用な人は秀吉みたいなずる賢く要領のいい奴にイイとこを持ってかれるんですよね。理不尽だけど…。それは昔も今も変わらないんだなと感じました。
もうちょっと考えて欲しい・・・
これは織田信雄と柴田勝家の話。考え方を変えた方が良いと思った。織田信雄は、父を模したという「うつけ大作戦」を実行中というが、次第にどこまでが演技の「うつけ」なのか自分でもわからなくなる有様。味方ゼロ。柴田勝家は、美人なお市に惚れる中年武将。「香の物」が好きというお市のに「お新香」渡して嘲笑される。一方でライバルの秀吉は「香木」を渡して頭の良さを評価される。不器用で馬鹿な2人は、秀吉が繰り広げる策謀の数々に惑わされ、政争に敗れます。要領のいい策士が勝者となるのは、当たり前ですよね。ちゃんと考えたら別の解決策があったかもしれない2人の悲哀に胸の痛み感じました。