すいかの匂いのあらすじ/作品解説

夏にまつわる短編集

夏にまつわる短編を集めてる。どことなく不思議な感じがしてすごく好き。シャム双生児の話が一番すき。母の妊娠のため預けられたおばの家から、お金を盗んで逃げ出す。その途中で、明かりの見える家をのぞくと、そこには男のシャム双生児がいる。その子達の母親にごはんを食べさせてもらい、体を拭いてもらう。シャム双生児の母親は分離手術をすることを目標としている。目が覚めるとその家族はいない。警察によると長い間空き家だという。すごく不思議でほんのりと切ない話だなあ、と思った。幽霊なのか幻覚なのかホームレスかなにかだったのかはわからないけど、それがいい。