天才詐欺師
まさに天才!
フランクは両親の離婚をきっかけにまだ10代という若さでありながら、パイロットや医者や弁護士になりすましたり小切手偽造したりなど詐欺師になるのですがこれ何がすごいって実在の人物がいるんですよね。しかも弁護士にいたっては本当に試験を突破していますから、とんでもなく頭がいい。そして何よりも人の心にスっと入り込む何かを彼は持っています。なので人はコロッと騙されてしまうんでしょうね。やっていることはもちろん悪いことですが、フランクは悪にまったくみえません。それどころか私には年齢相応の顔がちらちらとたまに見えるような気がします。こんなに頭も良い子なんだから、家庭の環境がもっとあたたかいものだったら彼の人生きっと違うものになっていたでしょうね。でも詐欺師をしたとはいえ自分の力で成功を手にした彼は本当にすごいと思います。
詐欺師になった理由
フランクは好き好んで詐欺師になったわけじゃないことがちょっと切なかったです。家庭のお金が厳しいことで母親が不倫しそして離婚。お金さえあればまた楽しそうに踊っていた両親の姿をみられるんじゃないかって。でもお金でもう解決できる状態ではなくなっていて、詐欺をやりすぎてあとには自分からひけなくなってしまった。[足を洗ってと言って][今更ムリだ]父親がそのとき足を洗えって促してくれる父親だったらどんなによかったことか。父親が死んだことを捜査官のカールから聞いたときの様子だと、そんな父親でもとても愛してたこともわかりますね。そして母親のことも。新しい母親の家族を窓から覗いている姿はとても悲しかったです。まだ少年ともいえる彼には自分の家族を守るために詐欺をしていたようなものですからね。
カールとの関係
立場も関係はしているんでしょうが、フランクは人のことを信用していないところが多々見受けられます。それはきっと自分が人をずっと騙しているから、なかなか信頼できないんでしょう。カールともそうです!でもカールは彼を信用させようと嘘は言いません。だからこそフランクはFBIに戻ってきたのですが、この二人の関係って父と息子みたいなんですよね。カールも離婚して娘とはたまに会う程度、自分を守ってくれる家族はない。一般的な家族の形とは違いますが、フランクにとっていつの間にかカールは第二の父親のような存在になっていたのではないでしょうか。詐欺師とはいえまだ子供ですから、自分をちゃんと見てくれる考えてくれるカールの存在がとても良い影響だったのだと思います。
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