未知との遭遇のあらすじ・作品解説
未知との遭遇は、スティーブン・スピルバーグ監督のSFスペクタクル映画で、宇宙人と地球人との接触がテーマとなっており、SF映画史上に残る大傑作である。1977年11月16日に公開、日本では1978年2月25日に公開された。リチャード・ドレイファス、フランソワ・トリュフォー等が出演している。 電気技師のロイが主人公で、バミューダトライアングルで行方不明になっていた、戦闘機群や巨大貨物船が砂漠に失踪当時のまま姿を現し、謎の発光体が米国内外で目撃され、町では大規模停電が発生した。停電について調べている際に飛行物体が放つ閃光を浴び、その光を追いかけUFOと遭遇したことから物語が始まる。 アカデミー賞の撮影賞・特別業績賞(音響効果編集)の2部門で獲得。英国アカデミー賞ではプロダクションデザイン賞を受賞した作品である。 オリジナル版の他に、特別編・77年公開版・ファイナルカット・ABCテレビ版と複数のバージョンがある。
未知との遭遇の評価
未知との遭遇の感想
宇宙にいるのは、我々だけではない。スティーヴン・スピルバーグ監督が未知なるものとの遭遇を未来への明るい希望と期待で描いた「未知との遭遇」
この映画「未知との遭遇」は、「激突!」「ジョーズ」で一躍、ハリウッドでエンターテインメント映画監督のNo.1に躍り出た、若き天才監督スティーヴン・スピルバーグが、「激突!」の不気味なタンクローリー車、「ジョーズ」の巨大鮫というように、共に姿を隠して後から迫って来る、"未知なるものの恐怖"を描きましたが、UFO(unidentified flying object)、つまり、「未確認飛行物体」現象を真正面から取り上げたこのSF映画は、前から現われて来る、"未知なるものとの遭遇"を恐怖ではなく、未来への明るい希望と期待を持って、受け入れようとしている思想で描いた映画です。 この映画の原題は「第三種接近遭遇」となっていますが、この映画の技術顧問であり、ノースウエスタン大学天文学部長のJ・アレン・ハイネック博士は、UFO現象を目撃パターン別に、遠隔目撃(夜間発光体、日中円盤体、レーダー・肉眼同時目撃の三つ)と接近目撃とし、後者を極めて近い距離...この感想を読む
謎の相手とのめぐりあう
単純に言ってしまえば「宇宙人との遭遇物」です。ここでの未知はそれまで地球人の知らなかった宇宙人とそれにまつわる事柄です。脚本を書いたスピルバーグはETにも関わっていますがあの作品とは全く違います。どちらかと言えば一昔前の「UFO」の目撃証言やイメージを上手に使って質の高いドラマに仕立てています。SFによるあるように過去の遺物のはずの飛行機が発見されたり、上空からの謎の物体や光に包まれて行方不明になった人などと、こうした特徴的なイメージが映画としてストーリーに溶け込んでいき、最終的に「未知との遭遇」につながっていきます。凡百のSFのようにありきたりな「遭遇」の描き方ではなく、この作品で独自性のある作品になっています。
今更言うに及ばない名作。
今更言うに及ばないとおもいますが、スティーブン・スピルバーグ監督のSF映画の金字塔である{未知との遭遇」です。人類と未知の知的生命体との出会いをいま見ても見劣りしない映像美で表現していきます。ある日突然UFOが飛来して、夜目が覚めるとまばゆい光が窓から差し込んでいる。そんな、いわゆるUFOとの出会いのイメージを作ったのがこの映画です。実際この映画公開後、こういうUFO都の出会いをする人間が増えたらしいです。話は最期に宇宙人が光の中から子どもたちと降りてきて、未知との遭遇を果たすという、完全にアーサー・c・クラークの「幼年期の終わり」を思わせる終わり方なのですが、よく映像化したなという感じです。まぁ、一見の価値はあります。