そなたは大したお人よのう。知恵もあれば勇気もある。ただ、そなたに足らぬ物あるとすれば、それは自信じゃ。自分を信じること。己を信ぜずして誰が信じるか。
更科六兵衛
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ステキな金縛りは、『犬神家の一族』『ザ・マジックアワー』の鬼才、三谷幸喜がメガホンをとった作品であり、第35回日本アカデミー賞作品賞にもノミネートされるなど、高い評価を得ている。 深津絵里演じるダメダメ女性弁護士が、ある殺人事件の弁護士を任せられたことから始まる物語である。しかし、妻の殺人容疑をかけれた男性のアリバイを証明できるのはただ一人、山奥の旅館で彼が金縛りにあった、幽霊 更科六兵衛だった。そして、421年前に無念の死を遂げてしまった幽霊の更科六兵衛が証言をするために法廷に立つという、前代未聞の裁判が幕を開けた。しかし、幽霊である彼の姿は、すべての人間に見えるわけでは無かったのだった…三谷監督らしく、さまざまなところにコメディ要素がちりばめられた、痛快でハートウォーミングな法廷コメディとなっている。落武者役の西田敏行を始めとし、阿部寛・浅野忠信・中井貴一をはじめとする、超豪華俳優陣が肩を並べる。
ステキな噛み合わせ2011年作品。三谷幸喜監督の5作目。公開当初4週連続で週末動員数1位を記録し、この年を代表する大ヒット作になりました。公開当時は、東日本大震災があって辛い苦しい時期だっただけに、この映画の楽しさと優しさに、皆ことさら喜び魅せられたことと思います。私も当時ありがとう、という思いでとても楽しんで観ました。当時、三谷作品は、毎回作品を追う毎にどんどんクオリティがあがっているという期待感を持って見ていました。今も「ステキな〜」は大好きだった1作目の「ラジオの時間」に迫る勢いで好きな三谷作品です。その後「清洲会議」でうーん、となり、「ギャラクシー街道」であちゃあ、となるなんて、想像もしてませんでした。でも、誰しも生きていれば色々あるし、第一あんなにも働き過ぎで、どこかで破綻とは言わないまでも、やはり普通に考えてこのペースで高いクオリティのものを生み出し続けるのは、人間離れしてるだろ...この感想を読む
三谷作品はかなり観ていますが、この作品は登場人物多いですね。主要人物は数名なのですが、あちこちからいろんな人が出てきて頭が混乱しそうになりました。殺人事件と六兵衛さんがどういう人だったのかというのが並行して進んでいるので、それを映画の上映時間におさめるのはちょっと無理があったのかなという感じはしました。お父さんのエピソードとかもっと詳しく知りたかったし、殺人事件の裁判をもっと取り上げて欲しかった。だから六兵衛さんの話はもっとコンパクトでもよかったのかなというのが個人的な意見です。たくさんの役者さんが出ているのを見つけながら見るというのも楽しいかも知れません。
やっぱり三谷作品はあまり受け付けられない。見ないで批判するのは嫌いだから鑑賞したけれど、薄っぺらいというか、先が読めるというか、笑いも感動もあるけれど方程式通りでひねりがない。多くの人から「良」と言われることはあっても、なかなか「最良」や「今まで観た映画で一番好き」の評価はもらえないような印象。ただ、家族や友達と一緒に見る時に安心して選べる映画としての評価は高いと思う。次回作は「清州会議」という戦国ものということ。本作で出演した六兵衛さんが生きている状態で出演しているということなので、「清州会議」を見る前にチェックするとさらに面白さが増すのかもしれない。
よみがな:さらしなろくべえ ニックネーム:六兵衛さん 性別:男性 所属:北条家 好きな食べ物:シナモン 物語上での目的:弁護士エミの依頼人の無実を証明するため、世界初の幽霊の証人として法廷で証言をする トラウマ:敵方に内通していたとの無実の罪で処刑された 死因:打ち首 役職:侍大将 登場する文献:小田原軍記
更科六兵衛
裁判が思うように進まず、恋人ともうまくいかなくなったエミを励まそうとして六兵衛が言ったセリフ