悲劇モノにならなかったのが成功かな? - タイタニックの感想

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映画レビュー数 5,784件

悲劇モノにならなかったのが成功かな?

4.04.0
映像
4.0
脚本
4.0
キャスト
4.0
音楽
4.5
演出
4.0

「ポセイドン・アドベンチャー」のように、不幸な事故をパニック物や脱出劇にすることも出来たはずですが、この映画はタイタニック号を舞台にした一人の若い女性の人生と恋愛の物語になりました。 タイタニックというタイトルですし、、乗客の当時の階級社会などを描写しているし、後半には大勢の脱出の大混乱を描いてはいます。悲惨で不合理な金持ち優遇の救助の描写も良いと思います。でもこの映画の主題はタイタニックの事故ではなく、一人の女性を描いたヒロインもの映画です。   人生を翻弄され閉塞感に苦悩する女性に、ほんの一瞬差し込んだ外の世界へ通じる自由の光。短いけれども一生忘れることが出来ない出会いがあり、それが豪華客船と共に沈んでいきましたが、彼女の心の中ではそれはいつまでも輝き続けます。彼女は家から離れ一人の女性としての運命を切り開いていきます。 悲劇で儚いけれど、どこか美しくてロマンティックでもあります。そんなとても女性向けな内容の映画になっています。

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他のレビュアーの感想・評価

命の尊さを本気で考えた作品

自然の恐ろしさを十分過ぎるくらい知る事となった作品”タイタニック”を見たのはいつ頃だったか良く覚えていませんが、いつ見たかとかではなくて、ストーリーや映像が頭に残っていてあの迫力があるシーンもずっと忘れられません。個人的なことですが昔から船が大嫌いでした。泳ぎも得意ではないし、もし船の事故にでもあったら、すぐに溺れてしまいます。そんな思いがあったからか、この作品中の映像が恐ろしすぎて見ることすらためらいました。タイタニック号が大きな岩にぶつかり人間がまるで米粒のように小さくて、蟻のようにジタバタ暴れても全く動じない大きくて恐ろしい海。現代も自然には勝てない時があります。地震、津波、噴火などです。目の前に広がる海は、自然のいたずらによって人間ではどうにもならないことが起こるのです。それは誰も予測出来ずに急に起こります。悲劇に立ち向かいいくら頑張っても人間の力には限界があります。その危険を...この感想を読む

4.54.5
  • りかりか
  • 258view
  • 2031文字
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