ラストタンゴ・イン・パリのあらすじ/作品解説

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ラストタンゴ・イン・パリのあらすじ・作品解説

ストレイト・ストーリーは、2000年に公開されたアメリカ・フランス映画である。監督は、「イレイザーヘッド」「ブルーベルベット」「ワイルド・アット・ハート」のデヴィッド・リンチ。脚本は、ジョン・ローチ、メアリー・スウィーニー。音楽は、「ツイン・ピークス」「隣人は静かに笑う」のアンジェロ・バダラメンティ。出演者は、リチャード・ファーンズワース、シシー・スペイセク、ハリー・ディーン・スタントン、エヴェレット・マッギル。 娘と暮らしている73歳のアルヴィン・ストレイトは、足腰を悪くしてしまい歩くのにも難儀しながら生活をしていた。ある日、何年も絶交状態の兄が心臓発作で倒れたことを聞き、隣の州に住む兄の家へ訪れることにする。しかし、車の免許を持っていないストレイトは、なんと小さなトラクターに乗って出発するのだった。 1994年に起きた実話を基に描いた、ハートウォーミング・ドラマである。 ニューヨーク映画批評家協会賞にて主演男優賞、インディペンデント・スピリット賞にて主演男優賞を受賞した。

ラストタンゴ・イン・パリの評価

総合評価
3.503.50
(2件)
映像
4.004.00
脚本
3.503.50
キャスト
4.004.00
音楽
4.004.00
演出
4.004.00

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ラストタンゴ・イン・パリの感想

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荒涼たる現代の絶望的な孤独と不毛の愛を、悲痛な美しさで描く戦慄的なニヒリズム 「ラストタンゴ・イン・パリ」

とにかく、このベルナルド・ベルトリッチ監督の「ラストタンゴ・イン・パリ」は凄い映画だ。そして、その凄さは"大胆なセックス表現"にあると言われている。だが、もしそうした興味で観てしまうと、肩透かしをくうのではないかと思う。この映画は、かなり高度な、知的な映画なのだと思う。荒涼たる現代の絶望的な孤独と不毛の愛を描いていて、それは悲痛な美しさであり、戦慄的なニヒリズムだ。その意味では、確かに凄い映画なのだ。一人のダメな中年男(マーロン・ブランド)が主人公だ。そして、彼の相手は奔放で無邪気な、だがファーザー・コンプレックスの若い娘(マリア・シュナイダー)だ。男の名はポール、女の名はジャンヌ。二人はお互いにアパートを探して、偶然に同じ空き室で出会う。そして、沈んでいた男は突然、衝動的に動物的な荒々しさで女を抱き、娘もまた、それに激しくこたえる。こうして彼らは、男が借りた部屋で、男の提案通り、名乗りあわ...この感想を読む

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3.03.0
  • 鯖味噌先輩鯖味噌先輩
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  • 1040文字

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