甘過ぎる蜜はその甘さゆえ嫌悪される だからほどほどに愛したまえ
ロレンス神父
理解が深まる映画レビューサイト
映画レビュー数 5,784件
ロミオ&ジュリエットはギリシア神話を元にシェイクスピアが生み出した古典劇「ロミオとジュリエット」の舞台を現代風としてアレンジしたラブストーリー作品である。主演にレオナルド・ディカプリオ、クレア・デーンズが起用されている。監督は「ムーラン・ルージュ」や「ダンシング・ヒーロー」などを手掛けたバズ・ラーマン監督である。物語はヴェローナ・ビーチ(架空の都市名)で勢力を二分するモンタギュー家の一人息子ロミオと、キャピレット家の一人娘ジュリエットが仮装して乗り込んだパーティーで出会い、ロミオがジュリエットに一目惚れをすることから始まる。やがて二人は相思相愛となるがそこから繰り広げられる切なくて感動的な展開がこの映画の見どころである。 アメリカで1996年に公開され、興行収入は56、8億円を記録し、日本では1997年4月に公開された。この作品で主演のレオナルド・ディカプリオは、ベルリン国際映画祭において銀熊賞(男優賞)を受賞している。
背中に天使の羽をつけた仮装をしたクレア・デーンズが何ともかわいらしい。レオナルド・ディカプリオとカップルになっている2人の姿は、本当に絵になる。そんなお似合いの二人だから、最初に燃え上がったままに結ばれてくれたら、と願ってやまない。特に水槽のシーンはドキドキして記憶に残っている。けれど物語は有名なラストへ向かって進んでいく。ロミオ&ジュリエットは見てみたいけれど、昔の作品を見るのには抵抗ある、という方にお勧めしたい。現在も活躍しているレオナルド・ディカプリオが出演しているだけでもハードルが少し下がるのではないだろうか。あくまでも見やすいように現代風にアレンジされている、ということを踏まえてみるのであれば、何の問題もない。
シェイクスピアの「ロミオとジュリエット」を現代の設定して映画化したということで注目も高かった作品。個人的には内容より「映像が綺麗」という印象が強かったように思います。現代のロミオはかなりやんちゃでアロハシャツを着こなして一見チャラチャラしているように見えるのがちょっと気になりましたが、ジュリエットを思う一途な思いはうまく描かれていたように思います。現代版だからこそ何か共感できる部分、そして現代版にしたからこと「おかしくない?」と思うところがあるのは仕方がないのでしょうが…個人的にレオナルド・ディカプリオとクレア・デーンズの初々しさがとても好きでした。
ロミオとジュリエット、バレエで観るのが好きな作品なので、あまり映画としては期待していませんでした。音楽がロマンチックさを盛り上げる点ではこのバージョンも素晴らしいと思います。ただ、個人的には主人公役の2人もちょっと「世慣れすぎ」のイメージがあって、あまりはまっているとは思いません。お好みにもよると思いますが、クレア・デ-ンズのジュリエット、可憐さという点は皆無のようにも見えます。むしろ、「何人目かのボーイフレンドで、今回は真剣」という感じがします。映画を観た自分の年齢や経験もあったのかもしれませんが、なんとなく人物それぞれの思惑があまり伝わってこなかったようにも思います。もとの作品が好きなだけにちょっと残念です。
ロレンス神父
愛し合うロミオとジュリエットが密かに夫婦の契りを交わす際に神父が二人に言ったセリフ