ハイド・アンド・シーク/暗闇のかくれんぼのあらすじ・作品解説
名優ロバート・デ・ニーロと天才子役ダコタ・ファニングという配役が話題になった、2004年に公開されたアメリカのサスペンス映画。監督は「チェイシング/追跡」のジョン・ポルソン。 母親アリソンの自殺現場を見て以来、心を閉じ塞ぎこむ9歳の娘エミリーのため、父親で心理学者のデイヴィッドは、NY郊外の邸宅に引っ越し、父娘2人で穏やかに暮らし始める。まもなくエミリーは想像の友達”チャーリー”と遊び始め、それを微笑ましく見守るデイヴィッドであったが、悪戯は日に日にひどくなり、それを問いただすたびチャーリーがやったと言うのだが…。 エミリー役「I am Sam アイ・アム・サム」のダコタ・ファニングの訳知り顔で内向的な役作りや演技は圧倒的で、デイヴィッド役「ディア・ハンター」の名優ロバート・デ・ニーロとの演技対決といった感がある作品。母親アリソンを「キャリー」のエイミー・アーヴィング、エリザベスを「カクテル」のエリザベス・シュー、キャサリンを「パラサイト」のファムケ・ヤンセンが演じている。
ハイド・アンド・シーク/暗闇のかくれんぼの評価
ハイド・アンド・シーク/暗闇のかくれんぼの感想
名優に託した挑戦状
わたしはこれを観客への挑戦だと受け取った。この映画、初めに種明かしをすればいわゆる「二重人格」がキーとなっている作品。この「実は自分が犯人でした!」ってオチは…良くも悪くも非常にありきたりである。有名どころで言えばジョニー・デップの「シークレットウィンドウ」がいい例。若干方向は違えど似たような部類としてはレオナルド・ディカプリオの「シャッターアイランド」、「アイデンティティー」などなど。観客に「またか!」と思わせてしまう半面で、相当なことがなければ失敗もしないテーマ。そして独自性が認められれば「この作品は素晴らしい!」と評価される。安全策とも言えるが、わたしは敢えて勝負を仕掛けてきたと受け取っている。しかし、ストーリーが進んでいく中できっと勘のいい人は3分の1もしない間に結末が読めただろう。わたしのように鈍感だと最後まで楽しめたかもしれない(自慢ではないがどれほどベタな映画でもほぼ騙さ...この感想を読む