川の底からこんにちはの評価
川の底からこんにちはの感想
満島ひかりの素晴らしい代表作品に間違いなし!
満島ひかりの才能が凝縮今やその演技力や存在感から、大女優と言われている満島ひかり。そんな才能ある彼女の代表作とも言える作品。「川の底からこんにちは」の中で演じている彼女には、いるだけで存在感があり、満島ひかりを見ているだけでも飽きない作品と言えるでしょう。満島ひかりが演じる佐和子は、言いたい事も言えない冴えないOL。その彼女が、駄目な彼氏の裏切りによって、開き直り強い女へと変化していくのですが、見ているうちに彼女の気持ちが、観客にずっしりと乗り移ってくるのです。最初のうちは、満島ひかりのブツブツという早口の話し方に、違和感を覚えましたが、彼女の持っている才能と、佐和子の持っている女の底力が、ぴったりとマッチしてきます。ただ、冴えないOLと言う役、男運の悪いという役どころでしたが、彼女の澄んだ魅力は、冴えないとは程遠かったので、その部分には違和感を覚えました。気がつけば一緒に泣いている作...この感想を読む
満島ひかりの演技力
この作品を観るとなんとも清々しい気分になる。満島ひかり演じる主人公は父親の病気をきっかけに、父親のシジミの加工工場を継ぐ、という話だが、まず、シジミの加工工場という設定がなんとも地味だ。そして、同じく登場人物もどこにでもいそうな感じでみんな地味だ。主人公は自分の人生を「中の下」と言っている点も面白い。自虐ではなく、開き直っているのだ。だからこそ、ここぞという時に力の出る人物なのだと思う。主人公はシジミの加工工場を立て直すために、まずは働き手の気持ちの改革に取り組んだ。いつもやる気のないパートのおばちゃん達、、、そんな人達と一緒に自分が作詞した社歌を歌うシーンが一番好きだ。内容は社会や自分の人生への嘆き、そして「シジミのパック詰め〜」という、一見社歌とは思えない内容の歌だが、自分の腹の中にある愚痴や不満を朝みんなで大声で歌うことで、みんなすっきりした気持ちで仕事に臨めるのだ。歌い終わった...この感想を読む
工場のおばちゃん達のキャラが強烈です
上京して5年もたっているのに何もかも上手くいかず思い通りに過ごす事さえ諦め妥協した日々を送っていた主人公・佐和子を満島ひかりが演じています。主人公の父親はしじみ加工工場を営んでいるのですが父親が病気で倒れてしまい急遽主人公がその工場を継ぐ事になってしまいます。主人公には付き合っていた子連れの男がいたのですが、その男は主人公の父親が倒れた話を聞き、簡単に会社を辞めて主人公とともに帰郷。このだらしがない男の為に妥協ばかりしていた主人公が一生懸命生きる事を選択する事になるのですが、やる気の芯の部分は脱力感が詰まっている様な主人公の行動と言動がとても面白くて愉快です。