人を思いやる心
この本は、小学生のときに読み聞かせしてもらって、すごく心に残っていた本です。 蜘蛛の糸は、子どもながらに教訓と言うか学びがたくさんありました。 とはいっても、人のことを思って行動しなければいけないのだという積極的な感動ではなく、 自分のことばかり考えていると地獄に落ちる羽目になるという恐怖のほうが先立った気がします。 杜子春では、親を大切にしなければいけないんだと素直に感じましたが、なんというか蜘蛛の糸もそうでしたが、ちゃんとしないことへの罰が大きすぎてやはり怖かったです。 今って、どちらかというと子どもに刺激がなく、よいところに目を向けるという風潮なんですけど、 昔はこういう本のように、「こうしなかったら、えらい目に逢うよ!!」っていう教えのほうが強くて、 そういうショックなもののほうが、子どもって覚えているのだなあと今になって思います。 「良いことしましょう。」ではなく、「悪いことしたらとんでもないよ、あんた!」っていうのがまた面白いなあと思います。忘れられない一冊です。
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