人を思いやる心 - 蜘蛛の糸・杜子春の感想

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蜘蛛の糸・杜子春

4.464.46
文章力
4.74
ストーリー
4.60
キャラクター
4.60
設定
4.70
演出
4.76
感想数
5
読んだ人
14

人を思いやる心

5.05.0
文章力
5.0
ストーリー
5.0
キャラクター
5.0
設定
5.0
演出
5.0

この本は、小学生のときに読み聞かせしてもらって、すごく心に残っていた本です。  蜘蛛の糸は、子どもながらに教訓と言うか学びがたくさんありました。  とはいっても、人のことを思って行動しなければいけないのだという積極的な感動ではなく、  自分のことばかり考えていると地獄に落ちる羽目になるという恐怖のほうが先立った気がします。 杜子春では、親を大切にしなければいけないんだと素直に感じましたが、なんというか蜘蛛の糸もそうでしたが、ちゃんとしないことへの罰が大きすぎてやはり怖かったです。  今って、どちらかというと子どもに刺激がなく、よいところに目を向けるという風潮なんですけど、  昔はこういう本のように、「こうしなかったら、えらい目に逢うよ!!」っていう教えのほうが強くて、  そういうショックなもののほうが、子どもって覚えているのだなあと今になって思います。  「良いことしましょう。」ではなく、「悪いことしたらとんでもないよ、あんた!」っていうのがまた面白いなあと思います。忘れられない一冊です。

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巨匠・芥川龍之介の文学に触れる誰もが知っている芥川龍之介の名作「蜘蛛の糸」「杜子春」を含む短編集です。芥川龍之介の短編は、学校の教科書でも掲載されていました作品もあり、日本人にとって、馴染み深い作品ではないでしょうか?作品は、10作品掲載されていますが、その話一つ一つが、まったく違った色をなしているかのように、背景も視点も、雰囲気も独自の色を醸し出しています。一人の作者から、これだけの世界観が生み出される作品の素晴らしさを堪能して下さい。また、子供頃に読んでも、大人になってから再度読むことで、違う角度から作品の魅力を感じる事ができます。教訓めいたものが、残る物語ですが、再び読むことにより、人物の奥深さや、本当に大切な物、日々葛藤している弱い気持ちなど、生きていれば誰でも味わう、心の葛藤が描かれています。邪悪なものに立ち向かう心、また邪悪なものは外にも自分の内側にもある、という事を教えてく...この感想を読む

3.83.8
  • mayurinmayurin
  • 148view
  • 2033文字
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