銀河鉄道の夜のあらすじ/作品解説

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小説レビュー数 3,368件

銀河鉄道の夜

4.424.42
文章力
4.80
ストーリー
4.60
キャラクター
4.40
設定
4.60
演出
4.70
感想数
6
読んだ人
20

銀河鉄道の夜のあらすじ・作品解説

銀河鉄道の夜は、宮沢賢治が1924年ごろから晩年まで執筆していた小説であり、生前は未発表のまま未完で残された物語である。晩年までに何度も推敲が繰り返されており、第1次稿から第4次稿までの形態が存在し第4次稿が最終稿だと考えられている。初出は1934年に刊行された文圃堂版全集に収録されており、2015年時点では各出版社から単行本や文庫本、全集の一部として収録されるなどの形で多数出版されている。 本作品は、孤立しがちな貧しい少年のジョバンニが、星祭の夜に親友のカンパネルラとともに不思議な銀河鉄道の旅を経験する物語となっている。宮沢賢治独自の造語や文体が駆使され、四次元的宇宙観や宗教観が結集した本作品は、彼の代表作であるとともに日本の児童文学の傑作の一つともなっている。 これまでにアニメ映画や実写映画、ミュージカルや影絵劇、プラネタリウム作品などの形で数多く作品化されたほか、小説や楽曲、漫画やアニメなどさまざまなジャンルの作品に取り入れられたりモチーフにされるなど非常に影響力の高い作品である。

銀河鉄道の夜の評価

総合評価
4.424.42
(6件)
文章力
4.804.80
ストーリー
4.604.60
キャラクター
4.404.40
設定
4.604.60
演出
4.704.70

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銀河鉄道の夜の感想

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美しくて、切なくて、言葉にしたら消えてしまいそう

宮沢賢治作品の中で、1番好きだと言ってもいいかもしれません。これぞ、宮沢賢治ワールド! という作品かなと思います。大人になってからも、時々読み返していましたが、ここでレビューを見て、また読みたくなって手に取りました。親友の死出の旅に、わけもわからぬまま同行することとなった少年。その途中で出会う、同じく死出の旅へ赴くさまざまな人々。その誰もが、死に直面して感じる思いを、この先も生きていく少年に押し付けるのではなく、何気なく、まさしくたまたま列車に乗り合わせた者同士の世間話のようにさりげなく語りかけます。まさか、死出の旅とは思ってもいない少年は不可思議な気持ちでそれを受け止め、最後の最後まで現実に起きている悲劇に気付きません。だからこそ、読み手である私も、読んでいる間中、感じていた美しくて、切ない気持ちをどう言葉にしていいのか、わからなくなってしまうのだと思います。どれほど、言葉を尽くして...この感想を読む

5.05.0
  • 月読三葉月読三葉
  • 186view
  • 511文字

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銀河鉄道の夜の登場キャラクター

カムパネルラ

よみがな:かむぱねるら 性別:男性 ポリシー:ぼくはおっかさんが、ほんとうに幸になるなら、どんなことでもする 特徴:せいの高い 価値観:誰だって、ほんとうにいいことをしたら、いちばん幸なんだねえ 趣味:雑誌を読む 家族:青じろい尖ったあごをしたカムパネルラのお父さん 服装:ぬれたようにまっ黒な上着 持...

灯台守

銀河鉄道の夜の名言

けれども誰だってほんたうにいいことをしたらいちばん幸せなんだね。

カムパネルラ

カムパネルラが銀河鉄道の中で主人公ジョバンニに言った言葉。ジョバンニは最初、この言葉の意味が分からなかったが、夢から覚めた後、カムパネルラが川で溺れた友人を助けるため川に飛び込み、友人は助けたが、自分はおぼれ死んでしまう。 「ほんたうにいいこと」とは何か考えさせられる言葉である。

ほんとうにどんなつらいことでもそれがただしいみちを進む中でのできごとなら、峠の上りも下りもみんなほんとうの幸福に近づく一あしずつですから

灯台守

青年の不幸な話を聞いて、主人公のジョバンニがほんとうのさいわいのためになにができるのだろうと、ふさぎ込んでいるときに、灯台守がなぐさめた場面

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