パレードの評価
パレードの感想
センセイとツキコさんの番外編
『センセイの鞄』の番外編。短編というかエッセイというか・・・・・・大人の絵本のような話といったらよいだろうか。ストーリーは完結しているが、作者の知らないところで登場人物たちが色々な日々を過ごしているのではないか、と思いを馳せて書いた作品だという。きっと小説・マンガ・脚本を書く人はこのような思いが強いのだろう。「我が子はどうしているだろう」という様な想像を巡らせるに違いない。読者側・視聴者側の我々も、スピンオフが大好物である。人気のある作品であればあるほど、番外編を求める声も大きいだろう。一方、登場人物に感じる思いや作品の捉え方は人それぞれである。番外編を読んで益々作品が好きになるかもしれないし、予想外の展開や背景を暴露されて興ざめするかもしれない。私にとってこの番外編は、残念ながら後者であった。
「センセイの鞄」の番外編。かわいいお話です。
私がまだ読んでいない、著者の代表作、「センセイの鞄」の、番外編、です。ページ数が、とても少ないので、あっという間に読めてしまいます。センセイとツキコさんの、ある夏の日の物語。二人の穏やかで温かな愛情が伝わってきます。二人が作る、薬味たっぷりの素麺が、涼やかで、とても美味しそうです。食べ物のおいしそうな、文章が大好きなので、嬉しくなりました。「昔の話をしてください」を先生が言い、ツキコさんが、子供の頃の話をするのですが…それが妖怪ものなのです。ちょっと驚いたけど、なんだか可愛いお話なのでした。この本の雰囲気、とても良いので、いつか、「センセイの鞄」も読んでみたいと思いました。