椰子・椰子の評価
椰子・椰子の感想
日記調「うそばなし」
著者の見た夢を基にした(本当かな?)、「うそばなし」の日記です。主人公の女性は、結婚していて、旦那と子供たちがいるけれど、片思いの人や、恋人もいちゃったりして、小学6年生くらいの大きさで妊娠しているモグラやベランダに住み着いた兄弟鳥とも会話するのです。子供は、畳んでしまえるし、主人公と一緒に冬眠もするし、2倍に膨らむし、ちゃんと縮むしシュールで不思議な世界です。山口マオさんの、挿絵も、ちょっと不気味で、でもかわいくて、文章に合っていると思います。町内会の副会長をしている殿様が、500円の町内会費を集めに来る話が好きです。読んで、感覚だけで味わっていくのが好きな方にお勧め。意味とか考えない方が良いです。好みが分かれると思うので、読者を選ぶ本かもしれません。