女ともだちのあらすじ・作品解説
「女ともだち」は柴門ふみにより双葉社『別冊漫画アクション』に1983年から1988年まで連載された漫画である。1994年に双葉文庫から文庫漫画として全6巻が発刊された。 ストーリーはすべて一話完結の独立した形式となっており、主人公・登場人物はすべて異なる。すべての主人公は女性で、夫婦関係・恋人関係・友達関係・そして子供や親などの家族関係に迷う様子が描かれたものである。 1986年7月から、柴門ふみ作品として初めてドラマ化され、古手川祐子・原田美枝子・宮崎美子の主演で、TBS系列で放送された。ドラマ版は原作とは異なり、航空会社のグランドスタッフ・杉田恵以子、ウィンドウディスプレイデザイナーの柏木園子、結婚相談所勤務の田川路子の3人の女性が、30歳を手前にして恋や結婚・仕事に迷いながら生きる様子を描いたものとなっている。また、主題歌はタイトルと同名である「女ともだち」を、ドラマにも出演した柏原芳恵が歌った。
女ともだちの評価
女ともだちの感想
小さくまとまっている短編集。斬新さはない
作者の個性を感じられますか?作者は、1人ではなく、角田光代、井上荒野、栗田有起、唯野未歩子、川上弘美などの同じ年代が書いている。違う作家が書いている短編なので、違った角度からの話が楽しめるかと思ったけれど、どれも同じような作品だったので、少しがっかりしました。年代が同じ女性作家なので、似通ってしまうのは仕方ない事かも知れませんが、女同士での勝ち負けや、派遣、結婚、友情などのテーマがどれも、浅く切り取られているだけの様な気がします。ある意味、誰もが持っている愚痴を、もっともらしく文章にしてあるだけなのです。どれも派遣というポジションが、誰かをうらやみ、コンプレックスを抱えているという設定からなっており、最後には実はそうではなかった、彼女もこんな悩みを抱えていたのだ。という感じで締めている作品が多く、ちょっと飽きてしまった感じです。これなら、最近読んだ男性作家が描いた、女性の心理を描いた作品...この感想を読む