オレたちバブル入行組のあらすじ・作品解説
オレたちバブル入行組は、別冊文藝春秋で2003年11月号から2004年9月号まで連載されていた池井戸潤による日本の小説である。この作品を筆頭に、「オレたち花のバブル組」「ロスジェネの逆襲」「銀翼のイカロス」と合わせて「オレバブシリーズ」と呼ばれ、テレビドラマ化もされている。ドラマ放送前年の年間売上がおよそ3万部だった、2010年12月発売の文庫本は、ドラマ放送後の年間売上が100万部を突破するなど、多くの注目と高い評価を得た作品でもある。 この作品は、バブル期に入行し、合併により勢力争いが続く東京中央銀行の大阪西支店融資課長として勤務している主人公の半沢直樹が、支店長である浅野の押しにより5億円もの融資をした西大阪スチールという会社の倒産の責任を、支店長から押し付けられそうになることで、事実の追求に立ち上がるという物語である。半沢が債権の回収に努め、事実追求に立ち向かう中で明かされていく、融資の裏にあった陰謀と、半沢が産業中央銀行に就職したいきさつが明かされていくストーリーである。
オレたちバブル入行組の評価
オレたちバブル入行組の感想
話題の「半沢直樹」
最近めずらしくはまったドラマ!「半沢直樹」、日曜の夜が楽しみになっています。原作本も読んでみたくて手に取りました。原作とドラマは設定が違う所もあって、ドラマを見た後でも十分に楽しめますが、個人的にはドラマの方が痛快で惹き付けられます。原作では、人間模様が重点的に描かれていて、ドラマの方が半沢の活躍をクローズアップして魅せている感じ。花ちゃんとの関係がギスギスしていて、ドラマの上戸彩ちゃんの方がだいぶ好印象&半沢直樹もドライ&非道やくざっぽい。半沢直樹の理不尽さに立ち向かい、信念を貫いて戦い、勝利する姿はドラマも原作もかっこいい。「10倍返し!」堺さんの声が聞こえてきました(笑)すっきり爽快です。
ドラマ「半沢直樹」原作!
私は毎週、日曜日のドラマ「半沢直樹」をすごく楽しみにしています。ついに気になり、ついに原作にまで見てしまいました。このお話は、銀行員(バンカー)という普段ではあまり親しみのない人に焦点を当てた作品で、はじめは話が少し難しく感じましたが、読んでいるうちに主人公の戦いを応援し、展開にハラハラさせられてしまいます。大金が動くことや、人間のしがらみが描かれていて、普段の自分とはそこまで関係が深くないはずなのになぜか、親近感のような感情が沸く作品です。「上司の責任は部下の責任、部下の手柄は上司の手柄」、「10倍返し」という台詞はこの作品にあった決まり文句で出てくるたびに次はなんだろう、とこの言葉とはうらはらにワクワクしている自分がいます。小説とドラマは切り離して、ドラマも最後まで応援したいと思います。
期待しすぎた?
現在視聴率が好調の「半沢直樹」の原作本。ドラマがなかなか面白いので原作はどうかと思い読んでみた。率直な感想としては「・・・・・・ドラマはよくできている」である。つまり、原作は期待していたほど面白くない。このようなパターンはまぁ良くあることだが、やはり「原作とドラマ(映画)は別物だと思わなければならない」と痛感した。バンカーという職業に視点を当てた作品である。巨額の金を動かし、陰謀を暴いていくという設定自体は面白い。しかし、主人公の行動力と、その描写のバランスがイマイチである。行動に至る情熱や必死さがあっさりとしか伝わってこない。このように感じてしまうのはやはりドラマの影響か。