格闘する者に○のあらすじ/作品解説

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格闘する者に○

2.502.50
文章力
3.50
ストーリー
2.83
キャラクター
2.67
設定
2.67
演出
2.83
感想数
3
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5

格闘する者に○の評価

総合評価
2.502.50
(3件)
文章力
3.503.50
ストーリー
2.832.83
キャラクター
2.672.67
設定
2.672.67
演出
2.832.83

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格闘する者に○の感想

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三浦しをんのデビュー作

三浦しをんらしさ、らしくなさ作家ならではの個性――作家性というのは、一体いつ露見するものであろうか。少なくとも、三浦しをんは就職活動においてすでにその作家性の片鱗を見せていたのだろう。三浦しをんは出版社の採用試験での論文を機に、編集部で才能を認められ作家デビューを果たした。以降はめざましい活躍を見せ、『まほろ駅前多田便利軒』で直木賞を、『舟を編む』で本屋大賞を受賞するに至る。しかし、デビュー作『格闘する者に○』では、三浦しをんの才能の一つである「独自の目線による着眼点」こそめざましいものの、作家性に関してはイマイチ目立っていない。これを裏付けるように、三浦しをんはデビュー以来長く、自分の画きたいものについて苦悩していた、という話がある。本稿では、日本を代表する文学作家のデビュー作『格闘するものに○』について深く切り込むついでに、三浦しをんという作家が確立するまでに「そぎ落とされたモノ」...この感想を読む

2.52.5
  • すらりすらり
  • 184view
  • 2405文字
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格闘する者に○の登場キャラクター

藤崎可南子

格闘する者に○の名言

好きになったら、相手がなんだろうとそれでいいし、たとえ二木君が性的に誰のことも愛せなくても、私たちは友人として愛し合っている。

藤崎可南子

友人の二木君に、「ホモかもしれない、性的に誰を愛せるのかわからない」と打ち明けられたときに可南子は否定的になるのではなく、受け入れる。

現実問題としてお金を稼いで毎日生活していかなければならないのなら、好きなことを仕事にできればきっと幸せだろうな、と

藤崎可南子

受かる確率の低い出版社の面接を前に、出版社で働きたい理由を語る

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