風が強く吹いているのあらすじ/作品解説

理解が深まる小説レビューサイト

小説レビュー数 3,368件

風が強く吹いている

4.884.88
文章力
4.88
ストーリー
4.63
キャラクター
4.63
設定
4.88
演出
4.50
感想数
4
読んだ人
8

風が強く吹いているのあらすじ・作品解説

『風が強く吹いている』は、2006年に新潮社から出版された、直木賞作家・三浦しをんによるスポーツ小説である。2009年には文庫化されている。 この作品は、天才ランナーの蔵原走が清瀬灰二の指導の下、竹青荘の素人ランナーとともに箱根駅伝を目指す物語である。寛政大学1年生の蔵原走は、万引きをして逃げている最中に4年生の清瀬灰二と出会い、竹青荘という古いアパートに住むことになる。走の歓迎会で、灰二が竹青荘のメンバーで箱根駅伝を目指すことを宣言し、素人集団による箱根駅伝へ向けたトレーニングが始まる。最初は反対していた、運動が苦手で漫画が大好きな王子やヘビースモーカーのニコチャン、女の子からもてたいジョージとジョータ等の竹青荘の住人が本気で箱根駅伝を目指すようになる。 2007年の12月24日から28日の5夜連続で文化放送により、今井翼主演でラジオドラマ化されている。また、2009年には舞台化、同年10月には小出恵介と林遣都のW主演で映画化されている。

風が強く吹いているの評価

総合評価
4.884.88
(4件)
文章力
4.884.88
ストーリー
4.634.63
キャラクター
4.634.63
設定
4.884.88
演出
4.504.50

評価分布をもっと見る

風が強く吹いているの感想

投稿する

いっそ走りながら読めたなら

基本、運動音痴寄りの私です。体育で唯一マシ気味だったのは長距離(ったって2~3キロ程度が限界)。幼少期から、専ら残念です。そんなスポーツがパッとしない私でも楽しくがんがん読み進められたのが本作品です。大学生10人が急に駅伝を目指します。ランナー経験者は2人。ま、でも小説な以上は易々と頓挫する訳がなかろう、という期待も込みで読んでいきましたが、これがまあ何て気分のいい、読後感というか読んでる最中でさえももう楽しくてしょうがない。しんどいシーンも、もちろんあります。素人が簡単に挑める競技じゃないですもんね。でもそういう努力や辛い感じとか、待ってました! 「ざまぁ」みたいな意味ではなくて、こう、スポーツものを読んでる…! っていう醍醐味が大変気持ちいいのです。後半の駅伝シーンなど、一気に読みたすぎてがっつり夜なべしました。余談ですが私がこの本を読もうと思ったのは、「黒人は足が速いというのは偏見です」...この感想を読む

5.05.0
  • a_sa_s
  • 171view
  • 492文字

感想をもっと見る(4件)

風が強く吹いているの登場キャラクター

清瀬灰二

よみがな:きよせ はいじ ニックネーム:ハイジ 年齢(作品時):22歳 性別:男性 国籍:日本(出雲出身) 住まい:寛政大学・竹青荘(ちくせいそう、通称:アオタケ) 所属:寛政大学陸上競技部 特徴:右膝を剥離骨折し手術している 特技:人の心を操るのが上手 物語上での目的:箱根駅伝への出場

杉山高志

よみがな:すぎやまたかし ニックネーム:神童 年齢(作品時):21 性別:男性 国籍:日本 住まい:寛政大学・竹青荘(ちくせいそう、通称:アオタケ) 所属:寛政大学陸上競技部 特徴:人口の少ない田舎では何をやっても一番だった 特技:地方出身で山を2つ越えて学校に通っていた 物語上での目的:箱根駅伝への出場

柏崎茜

よみがな:かしわざきあかね ニックネーム:王子 年齢(作品時):19 性別:男性 国籍:日本 住まい:寛政大学・竹青荘(ちくせいそう、通称:アオタケ) 所属:寛政大学陸上競技部及び漫画研究会 特徴:運動神経が鈍い・端正な顔立ち 趣味:漫画 物語上での目的:箱根駅伝への出場

キャラをもっと見る(7件)

風が強く吹いているの名言

君の代わりはいない、君が変わるんだ

清瀬灰二

駅伝のメンバーに誘われ、断ろうとしたとき、ハイジに言われた一言。

いいか、過去や評判が走るんじゃない。いまのきみ自身が走るんだ。惑わされるな。振り向くな。もっと強くなれ。

清瀬灰二

かつて天才ランナーと言われ、今は走る事に素直になれない主人公に向けた言葉

だれもが、それぞれの悩みに直面し、なしとげられないとわかっていても、もがいている。

清瀬灰二

走るということを考えつくした。故障を抱えていても、走ることをやめられない。走るための環境も整ってはいなくても、やめられない。でも、走る。

名言をもっと見る(4件)

風が強く吹いているに関連するタグ

風が強く吹いているを読んだ人はこんな小説も読んでいます

風が強く吹いているが好きな人におすすめの小説

ページの先頭へ