君の代わりはいない、君が変わるんだ
清瀬灰二
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『風が強く吹いている』は、2006年に新潮社から出版された、直木賞作家・三浦しをんによるスポーツ小説である。2009年には文庫化されている。 この作品は、天才ランナーの蔵原走が清瀬灰二の指導の下、竹青荘の素人ランナーとともに箱根駅伝を目指す物語である。寛政大学1年生の蔵原走は、万引きをして逃げている最中に4年生の清瀬灰二と出会い、竹青荘という古いアパートに住むことになる。走の歓迎会で、灰二が竹青荘のメンバーで箱根駅伝を目指すことを宣言し、素人集団による箱根駅伝へ向けたトレーニングが始まる。最初は反対していた、運動が苦手で漫画が大好きな王子やヘビースモーカーのニコチャン、女の子からもてたいジョージとジョータ等の竹青荘の住人が本気で箱根駅伝を目指すようになる。 2007年の12月24日から28日の5夜連続で文化放送により、今井翼主演でラジオドラマ化されている。また、2009年には舞台化、同年10月には小出恵介と林遣都のW主演で映画化されている。
2、3人を除いては、ほぼ陸上初心者。竹青荘の10人が1年足らずで箱根駅伝を目指すという、普通ならあり得ない設定。勝ち負けなどの結果が全てではない。それぞれに挫折・コンプレックスなど抱えてながら、純粋に走ることの意味や喜びを見い出していくという。そして、仲間と信頼を超えた絆で襷をつないでいくというドラマ。暑苦しいスポコンという感じでないところも◎。箱根駅伝。今まで全く興味なかったのに、この本を読んだらものすごく興味を持つようになりました。お正月はTVで中継を観ながら、この一人一人のランナーにはドラマがあるんだな〜と感慨深く思うようになりました。ランナーズハイを超えるという『ゾーン』、どんな感じか体験してみたいものです。
全くの素人集団が箱根駅伝を目指して夢中で向かっていく物語。かなり個性的な大学生たちの「本気」の話。「速く」というよりも「強く」なるために自分と向き合い、同時に仲間との繋がりを深めていく。ど素人が駅伝なんて・・・結局フィクションでしょ??なんて気持ちで読み始めた自分が恥ずかしくなる。人が一心不乱に努力し、ひたむきに突き進む姿は何よりも美しい!忘れかけたがむしゃらな気持ちが蘇ってきて、最高の読後感だった。「頑張ればなんとかなるんだ」「努力すると結果がでるんだ」・・・等という、忘れかけていた若さや熱い想い。彼らから貰った勇気。今更ながら、自分も頑張ろうとしみじみ思う。
基本、運動音痴寄りの私です。体育で唯一マシ気味だったのは長距離(ったって2~3キロ程度が限界)。幼少期から、専ら残念です。そんなスポーツがパッとしない私でも楽しくがんがん読み進められたのが本作品です。大学生10人が急に駅伝を目指します。ランナー経験者は2人。ま、でも小説な以上は易々と頓挫する訳がなかろう、という期待も込みで読んでいきましたが、これがまあ何て気分のいい、読後感というか読んでる最中でさえももう楽しくてしょうがない。しんどいシーンも、もちろんあります。素人が簡単に挑める競技じゃないですもんね。でもそういう努力や辛い感じとか、待ってました! 「ざまぁ」みたいな意味ではなくて、こう、スポーツものを読んでる…! っていう醍醐味が大変気持ちいいのです。後半の駅伝シーンなど、一気に読みたすぎてがっつり夜なべしました。余談ですが私がこの本を読もうと思ったのは、「黒人は足が速いというのは偏見です」...この感想を読む
よみがな:きよせ はいじ ニックネーム:ハイジ 年齢(作品時):22歳 性別:男性 国籍:日本(出雲出身) 住まい:寛政大学・竹青荘(ちくせいそう、通称:アオタケ) 所属:寛政大学陸上競技部 特徴:右膝を剥離骨折し手術している 特技:人の心を操るのが上手 物語上での目的:箱根駅伝への出場
よみがな:すぎやまたかし ニックネーム:神童 年齢(作品時):21 性別:男性 国籍:日本 住まい:寛政大学・竹青荘(ちくせいそう、通称:アオタケ) 所属:寛政大学陸上競技部 特徴:人口の少ない田舎では何をやっても一番だった 特技:地方出身で山を2つ越えて学校に通っていた 物語上での目的:箱根駅伝への出場
よみがな:かしわざきあかね ニックネーム:王子 年齢(作品時):19 性別:男性 国籍:日本 住まい:寛政大学・竹青荘(ちくせいそう、通称:アオタケ) 所属:寛政大学陸上競技部及び漫画研究会 特徴:運動神経が鈍い・端正な顔立ち 趣味:漫画 物語上での目的:箱根駅伝への出場
清瀬灰二
駅伝のメンバーに誘われ、断ろうとしたとき、ハイジに言われた一言。
清瀬灰二
かつて天才ランナーと言われ、今は走る事に素直になれない主人公に向けた言葉
清瀬灰二
走るということを考えつくした。故障を抱えていても、走ることをやめられない。走るための環境も整ってはいなくても、やめられない。でも、走る。