白いへび眠る島の評価
白いへび眠る島の感想
軽いタッチの離島ファンタジー。
昔から白蛇を神と崇め、独特な風習のある拝島。13年に一度の大祭を迎え、物の怪「あれ」が島をおびやかし、「持念兄弟」「鱗付き」などがそれを鎮めようと力を合わせて立ち向かう、軽めのファンタジー小説です。三浦さんって、こういう作品も書くんだ、ジャンルが広いな〜っと感心しました。日本にはまだまだ聖地文化が根強く残ってる地域があります。実はこんな風に独自の祭事や神主的存在の人などによって、目には見えない不可思議なものから守られているんじゃないだろうか、と思ってしまいました。あと、文庫書き下ろし「出発の夜」は荒太と犬丸をメインにした数頁のスピンオフ作品ですが、じーんと心が温かくなりました。