スコーレNo.4のあらすじ/作品解説

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小説レビュー数 3,320件

スコーレNo.4

4.504.50
文章力
4.50
ストーリー
4.50
キャラクター
4.17
設定
4.33
演出
3.83
感想数
3
読んだ人
3

スコーレNo.4のあらすじ・作品解説

スコーレNo.4は宮下奈都の小説で、物語は4つの章からなる。スコーレとは学校を意味し、一人の不器用な女性が中学、高校、大学、そして就職するまでに4つのスコーレを体験して成長する姿を描く。 中学生の麻子は骨董屋の三姉妹の長女で、昔ながらの住居で家族と暮らしている。麻子は自分があまり器用な人間ではないと感じながら生きているのだが、一つ下の妹は可愛く聡明だったので、そんな妹と自分を比較して余計に惨めな気がしてくるのだった。高校を卒業し、親元を離れて大学に進学する麻子だが、相変わらず何かに引け目を感じながら生きていた。大学時代には恋人もできたが、就職してからはその関係もうまくいかない。ところが、就職した企業の研修先の靴屋で、麻子は自分の思わぬ能力に気づく。骨董屋で育ったせいか、靴の値段を正確に当てることができるのだ。その後も苦しみ悩む日々は続くのだが、少しずつ麻子は仕事にやりがいを見出し、自分の居場所を見つけていく。

スコーレNo.4の評価

総合評価
4.504.50
(3件)
文章力
4.504.50
ストーリー
4.504.50
キャラクター
4.174.17
設定
4.334.33
演出
3.833.83

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スコーレNo.4の感想

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共感度100%。普通の女の子が、人生の学校(スコーレ)を通して成長する物語

あの時のわたしは…主人公の日常に、自分の思い出を呼び起こされる初めて読んだとき、主人公の麻子に対する共感を飛び越えて、「わたしのことかな?」と驚いたほどです。自分より可愛く、要領のいい妹へのコンプレックス。自分が自分じゃなくなったような初恋。社会に出て直面する、居場所のない感覚。仕事で初めて得る達成感。それぞれの章の麻子の環境に自分を重ねてしまって、「わかる!そうそう、そうなんだよねー!」と頷きどおしでした。中学生から今までの自分が経験してきたスコーレを思い浮かべ、幼いころの家族のワンシーンや、しばらく会っていない昔の友達、憧れだけで終わってしまったひと、甘さと苦さの混ざったような感覚を引き起こされました。大切なものを見つけながら、少女から大人へ変化していく特に、麻子が社会に出てからの「No.3」「No.4」の2章は、ちょうど自分自身の仕事の挑戦の時期に読んだこともあって、お守りのように繰り返し...この感想を読む

5.05.0
  • なつなつ
  • 64view
  • 1082文字
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スコーレNo.4の登場キャラクター

津川麻子

スコーレNo.4の名言

落ちてしまえば恋は言葉じゃない。ほどいて、結び、結んで、ほどく。ふたりでいるのって、何かそういう作業だと思う。

津川麻子

愛せるものを探して焦っていた主人公が、初めてこころから愛するひとに巡り合って、満たされた時のモノローグ。

疲れたと口にすることができるのは、しあわせな証拠だったのだと初めて知った。心を許せる人が聞いてくれるから、疲れたと言えるし、ため息もつけるのだ。

津川麻子

主人公が初めて社会に出て、うまこ仕事が出来ない自分に落ち込むシーン。仕事終わりに、何も役立っていない自分が「疲れた」と口にすることも躊躇い、これまでの生活と現状を比べてしまうシーン。

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