空海の風景のあらすじ/作品解説

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空海の風景

4.504.50
文章力
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ストーリー
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キャラクター
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設定
4.75
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4.50
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空海の風景の評価

総合評価
4.504.50
(2件)
文章力
5.005.00
ストーリー
4.754.75
キャラクター
5.005.00
設定
4.754.75
演出
4.504.50

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空海の風景の感想

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雑密を密教として体系化した、空海の天才的な人物像を描き、芸術院恩賜賞を受賞した「空海の風景」

雑密に強い関心を持っていた司馬遼太郎が、雑密を後世になって、密教として体系化した、空海の天才的な人物像を、数少ない事蹟の記録を踏まえ、想像を交錯させながら、自在に描き出し、一切の仏教の述語を使わない異色の作品が「空海の風景」だ。嬰児の時に虚弱児だった司馬遼太郎は、13歳で修験者が修した根本霊場である、大和の大峰山に十三詣りをした時、山頂の蔵王道の暗闇の中で、千数百年以来、燃え続ける「不滅の灯明」を見て、衝撃を受けたと、かつて語った事がある。その後、修験道の開祖で、雑密の徒の象徴的な存在である、役行者に惹かれた後、空海を関心を持つようになる。すなわち、雑密から密教への関心を深めていくのだ。役行者も若い頃の空海も、山林遊行の徒で、まじない、呪い、呪術などの雑密を集めており、後に空海は、雑密を密教として体系化する。そして空海は、役行者が開いたと言われる、平安仏教以前の山岳信仰と雑密信仰の習合に...この感想を読む

5.05.0
  • dreamerdreamer
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  • 708文字

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