おじいさんのランプのあらすじ・作品解説
おじいさんのランプは、新美南吉による児童文学作品である。新美南吉は結核により29歳の若さで無くなった。この作品は、生前に作られた唯一の童話集に収載された作品である。 東一少年が友達とかくれんぼをしていた際に、蔵の中でランプを見つけた…。そのランプの形が変わっており、一緒にかくれんぼをしていた友達と見入っていたが、おじいさんに「子供は何でも持ち出しおる!電信柱でもなんでも、遊ぶものはいくらでもあるだろう!」と叱られてしまった。東一少年は夜に昼間見つけたランプをこっそりといじって遊んでいると…。 アニメ「まんがこども文庫」にて毎日放送/グループ・タック/ヘラルド・エンタープライズの第28回放送分と第1回アニメーター育成プロジェクトの一つとして2011年に制作:テレコム・アニメーションフィルム、監督:滝口禎一、脚本:高橋郁子/滝口禎一により公開された作品で、神谷浩史、清水理沙、伊藤和晃、うえだ星子、などが声を担当したものがある。
おじいさんのランプの評価
おじいさんのランプの感想
馴染みのあるお話です。
蔵からランプを持ち出した少年に、おじいさんがむかしランプに魅せられランプ屋さんになり、電気の到来とともに、ランプ屋をやめ、本屋さんになるまでのむかし話を聞かせる、というお話です。私はこの作者と同郷で、近所の公園に、この本の石碑がありました。むかしは気にも留めてなかったんだけど、結婚し、地元を離れてから、実はどんな話だったんだろうと気になって読みました。地名に地元の名前がたくさん出てくるから、余計に親近感をもってよめました。何事も、このおじいさんのように熱意をもって頑張らなければ、いろんな角度から考えなければ成功はないのだと思いました。また、電気の到来とともにランプ屋もやめる・・・引き際も絶妙でした。私はだらだらとやめられない方なので、引き際を見誤ってはいけない、と改めて思いました。