カフェかもめ亭の評価
カフェかもめ亭の感想
不思議でフワフワした短編集。
この作者の「コンビニたそがれ堂」シリーズが気に入っていたので同じ風早の街を舞台にしたスピンオフという本作を読んでみました。感想としては、うーん、というところでしょうか。コンビニたそがれ堂と同じような、不思議なファンタジーのような現実のようなというフワフワした感じはするのですが、フワフワしすぎている、という感じでした。話の中心の芯が見えない、というか。でも、カフェでお客さんが話す物語はそれも優しく不思議なもので、泣きたくなるものもあります。カフェのマスターの存在感が薄い気もしますが。たぶん、そういう優しい物語が読みたい気分の時はオススメできる本です。読み応えを求める人には、ちょっと足りないかもしれません。