レ・ミゼラブルのあらすじ/作品解説

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レ・ミゼラブル

4.174.17
文章力
4.00
ストーリー
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キャラクター
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設定
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演出
4.67
感想数
3
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レ・ミゼラブルのあらすじ・作品解説

「レ・ミゼラブル」は、フランス革命下のパリを舞台に、ビクトル・ユーゴーが1862年に執筆した大河小説である。 主人公のジャン・パルジャンは、バン一切れを盗んだ罪で牢獄に送られてしまう。獄中での過酷な肉体労働を重ねた末、脱獄する。その後、慈悲深い司教の親切にふれて回心し、やがて実業家として成功する。しかし、彼の工場で働いていたフォンテーヌという不幸な女性を救うことに失敗し、彼女を死なせてしまったことに自責の念を感じた彼は、その幼い娘コゼットを、その預け先であった邪悪なテナルディエ一家から引き取り、隠れ家でひっそりと生活をするようになり、コゼットを教養ある美しい娘へと育て上げる。一方、法律が全てだというジャベール警部は、ジャン・パルジャンを執拗につけ回すが、やがてジャン・パルジャンの正義感にあふれた生き方に対して、杓子定規な自分の今までの生き方を反省した彼は、自殺してしまう。 有名なミュージカルの原作であり、映画化もされた世界的な名作である。

レ・ミゼラブルの評価

総合評価
4.174.17
(3件)
文章力
4.004.00
ストーリー
4.674.67
キャラクター
4.334.33
設定
4.174.17
演出
4.674.67

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レ・ミゼラブルの感想

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名作大作レ・ミゼラブル

悲劇の囚人 ジャンバルジャン。主人公であるジャンバルジャンは愛する家族のために食料を盗み、囚人となりました。追われる日常。仮釈放のはずが、そのまま逃亡するジャンバルジャン。彼は名前を偽り村長になりますが、式典で囚人時代に出会っていた警察官と再会し、また逃亡生活を送ることになります。愛する人に囲まれて。物語の最後はジャンバルジャンの最期で静かに幕を閉じます。彼は愛する娘、息子にかこまれて最後を迎えました。そして大きな天使らしきものが彼の魂を天へ運んでいきました。私が初めてこの本を読んだのは小学生6年生の時でした。当時はまぁ読みにくい印象が強く、キャラクター名が当てはまらず何度も登場人物紹介のページまで戻りました。さて、この本の題名である「レ・ミゼラブル」レはフランス語の「les」男性代名詞、女性代名詞の複数系にあたります。ミゼラブルは哀れな、という意味です。二つ合わせて「哀れな人々」というとこ...この感想を読む

3.53.5
  • そんちょうそんちょう
  • 309view
  • 1192文字
PICKUP

キリスト教文学の最高傑作。

イエス・キリストを書こうとした?キリスト教文化圏では、当然、キリスト教(聖書)の影響が強い。その中で、映画のタイタニック(キャメロン監督)とか、ドストエフスキーの白痴や、ファイナルファンタジー10の主人公などは、イエス・キリストのことをモチーフにして造られた作品のように感じられる。イエスは人類の罪を背負い十字架にかかったが、このレ・ミゼラブルの主人公ジャン・ヴァルジャンも罪を背負い、衰弱するように死んでいったものの、イエスそのもののように、十字架にかかることを象徴するように死んでいった。僕はレ・ミゼラブルを読んで、作者はイエス・キリストを書こうとしたんだろうなと強く感じた。赦すということ。赦すということは、よく大事だというが、そうそう人を赦せるだろうか。ジャベールに追いかけられたが、空砲をもってジャベールを赦すこと。そんなことが普通の人間にはできるだろうか。しかし、最初に読んだ時は、僕...この感想を読む

5.05.0
  • たれ!たれ!
  • 1629view
  • 1159文字

レ・ミゼラブルの登場キャラクター

ジャン・バルジャン

レ・ミゼラブルの名言

新たな一日が始まった。この新しい世界が何をしてくれるのか見てみよう

ジャン・バルジャン

パン1つ盗んだ罪で 法の奴隷として19年間も刑務所で地獄のような生活を送っていたが、仮釈放されて遂に自由の身になり語られた。

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