十二夜のあらすじ・作品解説
十二夜はイギリスの劇作家シェイクスピアの喜劇。双子の兄と妹が船で嵐に遭い離れ離れになるのだが、見た目が瓜二つなことから巻き起こる恋の騒動を描く。 兄セバスチャンと妹のヴァイオラは船旅の途中に嵐に遭い、それぞれ別の場所で命を救われる。ヴァイオラは兄が死んだと思い込み、身を守るために男装をしてシザーリオと名乗り、公爵オーシーノの家来として仕えるようになる。 オーシーノはシザーリオを気に入り重用するのだが、ある日自分が思いを寄せている伯爵の娘オリヴィアへその気持ちを伝えるようシザーリオに頼む。シザーリオはオーシーノに恋をし始めていたので、オーシーノのオリヴィアへの思いを知って悲しむのだが、命令を果たすためオリヴィアのもとへと向かう。オリヴィアはオーシーノの気持ちを断るのだが、シザーリオに恋をしてしまう。 一方、兄のセバスチャンは海で船長アントニオに助けられており、シザーリオがいる街にやってきたところだった。 同じ外見をした兄弟を中心に様々な恋が生まれる喜劇。
十二夜の評価
十二夜の感想
気持ちいい喜劇
ハムレットやマクベスに代表される悲劇作品とは打って変わって、とても気持ちのいい喜劇作品になります。女装したヴァイオラに姫が恋をしてしまい、始めはなんとももどかしいハラハラする恋の三角関係が描かれていきます。そして、最後はうまくまとまってハッピーエンドにまとまってほっとして、清々しく読み終えることができる作りになっています。そして、なんといっても主要キャラを囲む周りのkyラクターもしっかり描かれていて良い味を醸し出します。あまり上演されることが少ない演目ですが、映画にはなっていてこちらをみてみるのもいいでしょう。気楽な気分で読み進められて、しっかりシェイクスピアの世界に浸ることができる、言わずもがなの名作です。