オペラ座の怪人のあらすじ・作品解説
「オペラ座の怪人 」はフランス人作家、ガストン・ルルーにより、1910年に執筆された小説である。日本では波屋書店から1935年に出版されたものや角川書店から2000年に発売されたものなど様々な出版社から翻訳されたものが発売されている。 19世紀のパリを舞台に、オペラ座で働く若く美しいクリスティーヌと彼女に執着するオペラ座の地下に潜む「怪人」、クリスティーヌの恋人であるラウル子爵の物語を筆者が取材したような形で描かれている。本作は、映画化や舞台化などの原作として使われており、作品により細かい設定が変更されている。1916年にはサイレント作品としてドイツで映画化され、1943年にアメリカで作成されたものは同年のアカデミー撮影賞・色彩美術商を受賞している。1986年に作成されたアンドリュー・ロイド・ウェイバー作成のミュージカルは上演したロンドンとニューヨークで共に20年以上のロングランを記録していて2004年にはこれをもとにした映画も作成され、日本でも劇団四季で上演されている。
オペラ座の怪人の評価
オペラ座の怪人の感想
ミュージカルとは違うけど
ブロードウェイで印象的な音楽や華々しい演出のミュージカルとなって一躍有名作となった作品です。日本では劇団四季が常時やっているほど人気のある作品です。しかし、ガストン・ルルーの原作まで読んだことがある人は少ないかもしれません。基本的な話の流れ、クリスティーナと怪人との奇妙な関係やオペラ座をよく調べているガストン・ルルーのこだわりはさすがだと思います。ただ、もしあのブロードウェイや劇団四季のミュージカルのようなきらびやかなものをイメージすると少し違うかもしれません。逆にうまくアレンジしたなーと感心するところもあります。しかし、それでもあのなんとも言えない奇妙でステージに生きる人間特有の浮遊感は表現されていて面白いです。