竜馬がゆくのあらすじ/作品解説

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竜馬がゆく

4.504.50
文章力
4.50
ストーリー
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キャラクター
4.33
設定
4.50
演出
4.67
感想数
3
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8

竜馬がゆくのあらすじ・作品解説

「竜馬がゆく」は、司馬遼太郎の長編時代小説で、1963年から1966年にかけて文芸春秋から単行本全5巻、1988年に新装版全5巻が刊行されている。また、文庫本としては、1974年から1975年にかけて文春文庫から全8巻、1998年に新装版全8巻が刊行されている。 幕末維新の英雄・坂本竜馬を描いた小説で、司馬遼太郎の代表作である。 第二次世界大戦に兵隊として参戦した司馬遼太郎は、「このくだらない戦争を引き起こした日本人は、一体何なのだろうか?」という問題意識を常に持ち続け、「いや、日本人は元々もっと素晴らしかったはずだ!」との思いを明治維新の時代に追い求め、本作品にその思いを込めている。直接のきっかけは、産経新聞時代の後輩であり高知出身の渡辺司郎から、坂本竜馬という郷土の英雄の小説を書いてくれと頼まれたことによる。 本作品をもとに多くのテレビドラマが制作されており、単なる小説の範囲にとどまらず、日本社会に大きな影響を与えた作品でもある。

竜馬がゆくの評価

総合評価
4.504.50
(3件)
文章力
4.504.50
ストーリー
4.504.50
キャラクター
4.334.33
設定
4.504.50
演出
4.674.67

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竜馬がゆくの感想

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古いルールに縛られない坂本龍馬

幕末様々な大きな役割を果たした坂本龍馬の物語です。薩長同盟や亀山社中(後の海援隊)の結成、船中八策など幕末に龍馬が関わった有名な出来事はたくさんありますが、何よりも古いしきたりや慣習にとらわれずに発想し行動に移していくということ自体に驚きと尊敬を感じます。龍馬がしてきたことの大きさよりも、当時誰も思いつかないことを考え行動に移していく勇気と自由さに魅力を感じるのではないでしょうか。龍馬が関わった出来事のほとんどが、これから龍馬がしようとしていたことの地ならしにすぎず、本当の坂本龍馬の人生というか物語が始まるまえに暗殺されてしまったような気がして残念でなりませんでした。堅苦しくて不自由・不平等な士農工商という身分制度を取っ払い混乱を落ち着かせ新政府に仕官するのではなく、竜馬と交流のあった岩崎弥太郎が創業した三菱財閥のようなものを作りたかったのではないかと妄想してしまいます。幕末には様々な...この感想を読む

4.54.5
  • kokohanakokohana
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  • 589文字

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