神様のカルテのあらすじ/作品解説

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神様のカルテ

3.833.83
文章力
3.67
ストーリー
3.75
キャラクター
3.42
設定
3.83
演出
3.42
感想数
6
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神様のカルテのあらすじ・作品解説

神様のカルテは夏川草介による日本小説で、現役の医師である作者が第10回小学館文庫小説賞を受賞したデビュー作である。また2010年には本屋大賞で2位になった。 主人公の栗原一止は夏目漱石が好きでちょっと変わったしゃべり方をする医師である。彼が勤務している病院は、地域医療の一端を担うそれなりに大きな規模の病院。24時間365日対応という看板を出しているせいで3日寝ないことも日常茶飯事、自分が専門ではない診療まで行うのも普通である。そんな病院に勤める一止は大学病院の医局から熱心な誘いを受ける。最先端医療のある大学病院の医局に行くか、どんな患者であっても受け入れ向かい合う地域病院にとどまるのか、一止のこころは揺れる。 様々な悩みの中で、個性的で変わったしかし憎めない友人たちと妻のハルさんとのやり取りなど随所にユーモラスな描写も盛り込まれている。 地域医療問題、緊急医療問題、終末期医療問題、癌告知問題、研修医問題など、今の日本が抱える問題を現役医師の作者がうまく切り込んでいる作品である。

神様のカルテの評価

総合評価
3.833.83
(6件)
文章力
3.673.67
ストーリー
3.753.75
キャラクター
3.423.42
設定
3.833.83
演出
3.423.42

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神様のカルテの感想

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軽い読み味を求める人には良作、それ以外の人には物足りない

軽い読み味を求める人には良作、それ以外の人には物足りない正直な感想を述べると本作はかなりライトな作品だ。勘違いが無いように言っておくが決して「面白くない」とか「ダメな作品」と言っている訳ではない。漱石マニア(?)の一止の語り口調は面白いし、医療モノ独特の人の生き死にを懸命に扱っており好感が持てる。形容するなら「これから大人になる若者に読んでほしい作品」といったところか。では冒頭でなぜわざわざ「ライト」と言ったか。とにかく読み味が軽い。キャラクターが軽い。「生き死に」を懸命に扱っている、とは書いたがあれほど過重労働をしている職場なのに人間の醜さ、汚さはほとんど出てこない。3日徹夜ってのもまあいいか、と思えるほどだ。そういう意味で「人間」を懸命に扱っているとは言い難い。5日徹夜くらいの極限を書いて一止の脳裏に「まあ俺も大変だし、この人一人くらい死んだっていいか・・・」という発想が浮かぶ、く...この感想を読む

1.01.0
  • ゆっきーmk-2ゆっきーmk-2
  • 24view
  • 2191文字
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栗原一止

神様のカルテの名言

私は、病気を診ているのではない。人を診ているのだ。

栗原一止

病院の場面で、もう治療を諦めた方がいいと思われた患者を救う時に、医者の同僚に言った言葉。

かまわぬ。生きている。そこに意義がある

栗原一止

大量服薬による自殺未遂をして一命をとりとめた学士殿が一止に謝ろうとしたときに返事をした一止の言葉。

笑う者あらば笑うがいい。貴君は常に前進してきたのだ。我々がその証人だ

栗原一止

自責の念から自殺未遂をはかったが一命をとりとめた学士殿が、実は自分は学生でも何でもなくずっと嘘をついて来た、騙していたのだと泣きながら一止に真実を明かし詫びた際に一止が言ったセリフ

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