長くつ下のピッピのあらすじ・作品解説
長くつ下のピッピは、スウェーデンの女性児童文学作家アストリッド・リンドグレーンによる童話であり、1945年に刊行された彼女の代表作品である。本作品の後に、続編の「ピッピ船にのる」「ピッピ南の島へ」が刊行され3部作となった。日本国内でも岩波書店をはじめ、角川書店などから本作が出版されている。 ある日トミーとアンニカのセッターグレン兄妹の住む街にやってきた、赤毛で長い靴下を履いた少女ピッピ。サルのニルソンと気ままに暮らす天真爛漫なピッピは数々の騒動を巻き起こし街の人たちは眉をひそめるが、兄妹たちと友情を深めていき徐々に街の人たちもピッピを理解し始めるストーリーである。 本作品は世界中で翻訳・刊行され全世界で1億3千万部以上を販売する大ヒット作品となった。2002年にはリンドグレーンを記念して、スウェーデン政府により「リンドグレーン記念文学賞」が設立されている。 これまでにさまざまな国で何度も映画化やアニメ化、ドラマ化などがされたほか、ミュージカルやお芝居などに舞台化されて上演された。
長くつ下のピッピの評価
長くつ下のピッピの感想
親子2代で読んだ本
私の子供の頃からあり、私の子供も読んだ本です。子供の時には、ピッピの大胆で突飛な行動に驚き、その自由さが羨ましかったり面白かったりしたものです。女の子なのに怪力で、ピッピみたいなお友達がいたら楽しいだろうと思い描いたりもしました。大人になってから読んでみると、また違った気持ちも生まれます。とても明るく強く生きているピッピちゃんですが、たった一人で暮らしているんですよね。その自由さも、一人というところから生まれています。なんだか可哀想だったり、健気に思えてくるのです。私の子供の頃は、外国の物語というだけで少し憧れの気持ちが生まれたのですが今はもうありふれてしまっていますね。我が家の子供たちには、あまり新鮮味がなかったようです。
ピッピが作るパンケーキ!
小さいころに何度も何度も読み返して楽しんだ物語です。 その中で、とても印象に残っているのが、ピッピが作るパンケーキです。 もう、おいしそうでおいしそうで今思い返してもよだれが出てきます♪ 日本では、ホットケーキがよく食べられてますが、パンケーキって当時はあまり聞かなくて、 外国人の食べ物っていう特別感がさらに憧れでした。 ピッピは、なぜか子どもなのに一人で暮らしているし、自由で面白くて、いいなあって素直に思っていました。 大人に管理されないなんて、私も自由に暮らしていつもパンケーキを焼いて食べたい!!ってずっと思っていました。 そばかすで赤毛で長い変な靴下を履いて、でも笑顔が素敵で無限の発想力と可能性を秘めたピッピに今でも憧れます。 私にとっての永遠のアイドルですね!
こどもながらにタイトル買いした一冊
だいぶ昔、ファンタジー好きに目覚め、それっぽい本を探しながら本屋でタイトル買いした一冊でした。内容はファンタジーとは別物でしたが・・常識にとらわれることのない、破天荒なで力持ちの女の子ピッピ。当時、「窓際のトットちゃん」を読んだこともあって、なぜだかトットちゃんを思い出したりしながら読んでいました。響きが似ているからか主人公の女の子の自由さが浮かんだのか、どちらも当てはまるような。ピッピのような女の子、こどものころは友達になれたら楽しいに違いない!と感じましたが大人になってざっと読み返してみると、親がいなくても一人で健気に頑張っている女の子ピッピをちょっと不敏に感じてしまい、そこまで楽しむことができなかったのが残念です。こどもだからこそ純粋に楽しめる本かなあ?