ナ・バ・テアにおける主人公の変化と要因となる登場人物についての考察
主人公クサナギについての考察説明するまでもないですが、クサナギはスカイ・クロラに登場する草薙水素です。クサナギがまだプレイヤーとして戦闘機に乗っていた頃にスポットを当てたのが本作品で、スカイ・クロラに登場するような退廃的要素はまだまだ薄い、若さと激しさのある人物として描かれています。一人称が「ぼく」であるため、しばらく読み進めていかないと、クサナギが男性なのか女性なのか判然としません。彼女は、大人になれない「キルドレ」であると同時に、女性というジェンダーな部分を排除しようとしている人物として描かれています。地上の生活では、自分がキルドレという人種であること、女であることのせいで、周囲から特異な目で見られてしまう。そんな煩わしさから逃げるかのように、クサナギは空を求め、戦闘機に乗り込む道を選んだと考えられます。ティーチャの存在についての考察他人にも自分にも興味のないクサナギが、唯一興味を...この感想を読む
4.54.5
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