風の又三郎のあらすじ・作品解説
作者宮沢賢治が逝去した翌年(1934年)に発表された作品である。 ストーリーは、山あいの小さな小学校に、三郎という名の、一風変わった少年が転校してきたところから始まる。級友たちは、三郎の常識はずれの言動や、不思議な雰囲気から、伝説の「風の又三郎」ではないかと思うようになる。子どもたちは、野や畑や川でともに遊び、けんかをし、そして不思議な体験をするが、川遊び中に悪天候に見舞われたことをきっかけに、級友たちは三郎を疎外し、自ら三郎と遊べない状況を作っていってしまう。級友たちが別れの予感を感じる中、三郎が転校して行ってしまったことを教師から知らされる。 当時の子どもたちが、自然と戯れながら生き生きと遊ぶ様子が描かれる一方、土着信仰や伝説などが織り込まれ、現実と幻想が交錯した世界をかもし出している。三郎の正体は、最後まで明かされず、それが時代を超えて読者たちにさまざまな憶測を抱かせる作品である。 ドラマ化や映画化もされ、アニメにもなるなど、この作品は長く日本人に愛され続けている。
風の又三郎の評価
風の又三郎の感想
未だに何だったのかわからない・・・
何回か読み直しましたが、やっぱりこのお話がよくわからず・・・。独特の世界観があり、文章自体は簡単で分かりやすいものの、そのまま読んでいるだけだと、何かを見落としてしまっている気がしてしまいます。三郎は本当に又三郎だったのかな、だとしたら、なぜ普通の小学校にいたのか、やっぱりあの子はただの転校生で又三郎じゃなかったのかなただ風にかけてあるだけなのかも・・・いろいろ考えますが、答えはでてきません。こやって後々も色々考えてしまうところも、このお話の魅力なのかもしれません。どっどうど どっどうど・・・あのフレーズが、今も忘れられず、たまに思い出してしまいます。
宮沢賢治の世界
賢治の世界って、すごくわけがわからなくて難しいと思うんですよね。 風の又三郎も、何回読んでもいまいちこうピンとこないというか、何が言いたいか私にはわからないんです。作者の意図とか考えながら読むと、この人のは一向に前に進みません(笑) それなのに、なぜ読んでしまうのか・・・・それはわからないのですが、何か惹きつけられるものがあるんですよね~。 風が「ドゥドゥドドドド」とか言ってるだけなんですけど、賢治独特の世界というか、言葉では言い表せませんね。 賢治の作品では、結構おいしそうな食べ物が出てくるなって思っていて、風の又三郎も日本昔話のようなごはんが出てくるんですけど、それがまた魅力の一つです(笑)食べたくなります!