風の又三郎のあらすじ/作品解説

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風の又三郎のあらすじ・作品解説

作者宮沢賢治が逝去した翌年(1934年)に発表された作品である。 ストーリーは、山あいの小さな小学校に、三郎という名の、一風変わった少年が転校してきたところから始まる。級友たちは、三郎の常識はずれの言動や、不思議な雰囲気から、伝説の「風の又三郎」ではないかと思うようになる。子どもたちは、野や畑や川でともに遊び、けんかをし、そして不思議な体験をするが、川遊び中に悪天候に見舞われたことをきっかけに、級友たちは三郎を疎外し、自ら三郎と遊べない状況を作っていってしまう。級友たちが別れの予感を感じる中、三郎が転校して行ってしまったことを教師から知らされる。 当時の子どもたちが、自然と戯れながら生き生きと遊ぶ様子が描かれる一方、土着信仰や伝説などが織り込まれ、現実と幻想が交錯した世界をかもし出している。三郎の正体は、最後まで明かされず、それが時代を超えて読者たちにさまざまな憶測を抱かせる作品である。 ドラマ化や映画化もされ、アニメにもなるなど、この作品は長く日本人に愛され続けている。

風の又三郎の評価

総合評価
4.504.50
(2件)
文章力
4.004.00
ストーリー
4.004.00
キャラクター
4.754.75
設定
4.504.50
演出
4.254.25

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