LOVE & SYSTEMSの評価
LOVE & SYSTEMSの感想
愛をテーマにした近未来SF
中島たい子さんはこんなお話も書かれるのか! とびっくりした作品。連作短編集。結婚がシステム化されているというかなんというか、近未来SFっぽいお話。ひとつめの話を読んだ時点では、よく見られるブラックユーモアのような、皮肉っぽいお話なのかと思っていた。でも読み進めるうちに、結婚や愛についていろんなテーマで考えさせられる構成になっていて、最後のお話ではちゃんと最初のお話につながってハッピーエンドを迎えたので、読後感が良いものになったし、重過ぎず、でも軽過ぎずで面白かった。本当に愛する人と出会い、結婚するということの大切さを教えてくれる作品だったように思う。