緋色の研究のあらすじ/作品解説

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緋色の研究

4.304.30
文章力
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ストーリー
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緋色の研究のあらすじ・作品解説

「緋色の研究」は、イギリスの作家アーサー・コナン・ドイルによる推理物の長編小説である。 主人公のシャーロック・ホームズを探偵役とするシリーズの最初の話であり、ホームズと相棒で探偵譚の記録役のワトスン博士と出会い、ルームメイトとしてベーカー街に一緒に下宿する所から話が始まっている。ワトスン博士はホームズの観察眼に驚かされ、感銘を受ける。最後にホームズが事件解決の名誉を警察に譲る無欲さを見て、自分が記録役になりホームズの事件と解決の話を世間に広めようと決心する。 2部形式をとっており、他の長編の「4つの署名」「恐怖の谷」と同じような構成になっている。 第1部は、共同生活を始めた後、立派な身なりの中年男性が殺され、壁に復讐を意味する血文字と婦人物の結婚指輪が落ちていた。警察により犯人はすぐ逮捕されたかに思えたが、今度は被害者の秘書が殺されていた事件をホームズが解決に導いていくのである。 第2部は、容疑者の目線で話が進められ、どうしてこのような殺人を犯すことになったのかを語る、過去の因縁話になっている。

緋色の研究の評価

総合評価
4.304.30
(5件)
文章力
4.254.25
ストーリー
4.134.13
キャラクター
4.634.63
設定
4.384.38
演出
4.254.25

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緋色の研究の感想

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シャーロック・ホームズが登場する最初の長編「緋色の研究」

戦争から帰ってきたワトソン医師は、友人の紹介により、シャーロック・ホームズという男と共同で部屋を借りる事となった。そのホームズ氏というのが奇妙な人物で、普段は何を仕事としているのかが全くわからない。しかも彼は妙に鋭い洞察力を持っていたのであった--------。この作品をきちんと読み通したのは、2回目くらいになるかと思う。ただ、ホームズとワトソンの出会いの部分は、もう幾度となく読んだような気がするので不思議なものだ。この「緋色の研究」は、それくらい有名な、シャーロック・ホームズが登場する最初の長編なのだ。この作品では、ワトソンがホームズと出会い、二人が共に同じ家に住むようになるくだりから始まっていく。そこでワトソンは、この奇妙な同居人に対して分析を試みるのであるが、これこそが、この作品の一番の見所であろう。実はこの作品こそが、一番ホームズに対する分析、そして詳細事項がきちんと描かれている本といえ...この感想を読む

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  • 97view
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4.04.0
  • yukigenoyukigeno
  • 217view
  • 406文字

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