シャーロック・ホームズの思い出のあらすじ・作品解説
シャーロック・ホームズの思い出は、イギリスのアーサー・コナン・ドイルの2つめの短編集である。シャーロック・ホームズのシリーズの1つで、初出は、ストランド・マガジンの1892年12月号から1893年12月号にかけて連載された作品で、シドニー・パジェットが挿絵を担当した。初版は、イギリスでジョージ・ニューンズ社から発行されたのは1893年12月13日、アメリカでハーパー・アンド・ブラザーズ社から発行されたのは1894年2月2日である。最初は12編の短編からなっていたが、両方共第2版以降は、作者の強い意向でボール箱が削除され11編の収録となっている。 内容は、探偵を志すきっかけとなった友人の父親に関する事件や、ホームズが数少ない失敗をした事件を扱っていたり、唯一の親族の兄のマイクロフト・ホームズと共に解決を図る事件もあり、ホームズの人となりを知ることができて興味深い。 最終話で生涯の敵モリアーティ教授との対決が描かれ、作者はホームズ物の幕引きを図ったが、熱烈なファンにより復活を余儀なくされた。
シャーロック・ホームズの思い出の評価
シャーロック・ホームズの思い出の感想
シャーロック・ホームズ殺人事件
シャーロック・ホームズの思い出、「最後の事件」でホームズは終了することになりました。宿敵モリアティ教授ともつれあって滝壺に落ち、相打ちとなったのです。しかし、真犯人は別にいます。それは作者、コナン・ドイルです。ホームズは作者によって殺されたと言っても言い過ぎではありません。作者自身がそう語っているし、意図的に死んでもらったわけです。現代でも熱狂的なシャーロキアンが存在しますが、当時の社会現象的な熱狂を、自分もちょっと体験してみたかったです。復活を望むファンたち、ホームズを殺したコナン・ドイルへの誹謗中傷など、今だと突然ワンピースの主人公が死んで終わってしまうようなものでしょうか。たしかにショッキングです。