ホームズとワトソンが出会う第一作 - 緋色の研究の感想

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緋色の研究

4.304.30
文章力
4.25
ストーリー
4.13
キャラクター
4.63
設定
4.38
演出
4.25
感想数
5
読んだ人
6

ホームズとワトソンが出会う第一作

4.04.0
文章力
4.0
ストーリー
3.5
キャラクター
4.0
設定
4.0
演出
3.5

アフガニスタンの戦争で負傷して帰国した医学博士のワトソンが、下宿の同居人を求めて風変わりな男、ホームズと出会います。その出会いと親しくなるまでの話から、ホームズの特異な推理能力、独自の知識、観察眼などを知るにいたります。 そしてホームズに来る事件の相談に助手として関わることとなり、事件に首を突っ込む展開になり、後のホームズ物語の原型が出来上がっています。 本作は男があばら家で殺害され、壁に謎の血文字が描かれ、女の結婚指輪が残されていたという事件です。ホームズが独自の推理と行動で犯人を突き止め、逮捕するに至ります。 そこから第二部の過去のアメリカでの因縁話が語られます。逮捕するまでの一連の行動は短編とも通じますが、第二部はアメリカの開拓地を舞台にした小説の影響を受けたとも言われ、少し冗長な面もあります。 ですがホームズ物の第一作として基本的な設定が固められたものとして必読ですし、物語も全体的に読ませる水準です。

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シャーロック・ホームズが登場する最初の長編「緋色の研究」

戦争から帰ってきたワトソン医師は、友人の紹介により、シャーロック・ホームズという男と共同で部屋を借りる事となった。そのホームズ氏というのが奇妙な人物で、普段は何を仕事としているのかが全くわからない。しかも彼は妙に鋭い洞察力を持っていたのであった--------。この作品をきちんと読み通したのは、2回目くらいになるかと思う。ただ、ホームズとワトソンの出会いの部分は、もう幾度となく読んだような気がするので不思議なものだ。この「緋色の研究」は、それくらい有名な、シャーロック・ホームズが登場する最初の長編なのだ。この作品では、ワトソンがホームズと出会い、二人が共に同じ家に住むようになるくだりから始まっていく。そこでワトソンは、この奇妙な同居人に対して分析を試みるのであるが、これこそが、この作品の一番の見所であろう。実はこの作品こそが、一番ホームズに対する分析、そして詳細事項がきちんと描かれている本といえ...この感想を読む

4.04.0
  • dreamerdreamer
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  • 1080文字
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