ナイン・ストーリーズのあらすじ/作品解説

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ナイン・ストーリーズ

4.254.25
文章力
3.88
ストーリー
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キャラクター
4.00
設定
3.88
演出
4.13
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ナイン・ストーリーズのあらすじ・作品解説

ナイン・ストーリーズは、アメリカの作家J・D・サリンジャーの自選短編集で、1953年リトル・ブラウン社から出版された。「ライ麦畑でつかまえて」や「フラニーとゾーイー」と並ぶ代表作のひとつである。1949年から1953年にかけて「ザ・ニューヨーカー」等、数誌に発表した短編の中から特に気に入ったもの9作品を作者本人が選んだ。他の短編は、アメリカ本国ではアンソロジー化されていない。 最初に収録されているのが「バナナフィッシュにうってつけの日」(1949年)、最後が「テディ」(1953年)で、年代順に並んでいる。特に「バナナフィッシュ~」に関しては、作者のライフワークとなったグラース家をめぐる物語の最初の作で、グラース家の中心人物の1人の自殺から始まり、これがグラース・サーガ最大の謎といわれている。他、グラース家に関係している「コネティカットのひょこひょこおじさん」「小川のほとりで」も収録。 邦訳はいくつかされており、新潮社のものが有名。2009年にヴィレッジブックスから新訳版が刊行された。

ナイン・ストーリーズの評価

総合評価
4.254.25
(4件)
文章力
3.883.88
ストーリー
4.254.25
キャラクター
4.004.00
設定
3.883.88
演出
4.134.13

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ナイン・ストーリーズの感想

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どこから読み始めても満足させてくれる小説

1番目の話「バナナフィッシュにうってつけの日」これは文字通り9つの物語でなされるこの本の中で一番最初にでてくる短編。主人公のシーモア・グラースは妻との旅行先でなんの前触れもなくピストル自殺をするが、それまでの文脈から彼は繊細すぎる感性の持ち主であることは、無理なく想像できる。(妻の母親が異常に彼の行動を気にしているところも読みどころのひとつ)そんな彼が浜辺で知り合った小さな女の子と交わす会話は、みずみずしく感性豊かで、その後自ら命を絶とうというような悲壮感は一筋たりとも感じられない。それよりも彼が話す「バナナフィッシュ」、またそれを頭から疑うことなく信じる4歳の女の子(前述の女の子)のまっすぐな眼差しまでもが苦もなく頭の中に映像化されてしまう文章は、サリンジャーならではでないだろうか。「グラース家」「バナナフィッシュにうってつけの日」の主人公シーモア・グラースはグラース家の長男であり、...この感想を読む

5.05.0
  • miyayokomiyayoko
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