海の底の評価
海の底の感想
有川 浩の自衛隊3部作と言われる中の海自編
戦うシリーズの海編有川 浩作品の中で戦うシリーズで行けば個人的にこの作品が一番好きです。潜水艦の中での特殊環境で繰り広げられるストーリです。緊迫感がなかなかの読みどころでもある。敵に関して言えば海の特殊生物、ここもなかなか面白いと言える所です。有川浩が世にでるきっかけとなった「塩の街」も、なかなかのインパクトではあったが、それを超えるインパクトがある生物との闘いである。個人的順位でいけば 「海の底」「塩の街」「空の中」の順で評価をしています。海上自衛隊への取材もしっかりとされている。海の底の主人公の夏木は海上自衛隊との設定で、海上自衛隊あるあるがいろいろと出てくる。初めて知った内容もあってこれが中々面白い。軽い自衛隊マニアにもそこそこウケル内容で、女子からすると自衛隊との合コンを一度はしてみたいと思う様になってしまう。主人公が若い。この自衛隊3部作と言われる作品は主人公が若いのも特徴で、...この感想を読む
海の底~有川浩~
図書館戦争シリーズで名を馳せた有川浩氏の「自衛隊三部作」のひとつです。横須賀に上陸した謎の巨大生物、レガリスに立ち向かう人間と彼らの中に渦巻く様々な思い、葛藤、社会的矛盾を描いたフィクション小説です。読者の多くは潜水艦内に立て籠もった子ども達のそれぞれの境遇やすれ違い、それらを克服していく姿に最も感銘を受けることでしょう。しかし、同時にこの作品は今の日本社会が抱える政治的、社会的欠陥を明確に描き出し、それによって現代を生きる我々がどのような影響を受けているかを訴えかけているといえます。視聴率目当てにターゲットに群がるマスコミ、自らの地位と保身にしがみつき決断を先送りする政治家、自らの縄張り意識がもとで国難に一致して対処できない警察や自衛隊、そして世間という目に見えない怪物によってゆがんだ価値観を知らず知らずのうちに刷り込まれている民衆など、今の日本社会が抱える闇がありありと描かれていま...この感想を読む
自衛隊三部作 海上自衛隊ver.
自衛隊三部作の、こちらは海上自衛隊バージョン。他と同様に突飛な設定だがなぜか引き込まれてしまった。甲殻類(エビのようなもの?)が巨大化し、人を食べる。潜水艦に閉じ込められた子供達と2人の自衛官の話。ちょっとした恋の話もある。巨大な甲殻類が人を襲い食べる・・・という設定だけを読むと「???」かもしれないが、有川ワールドの本領発揮という感じである。ファンタジーな設定なのにリアリティがある。現実に起こる可能性があるのかというと絶対に有り得ないのだが、「フィクションというジャンル」の中での「ノンフィクションの世界が明確に確立している」感じがする。(良く分からない説明ですみません。)恋の話は薄めであるが、最後に「事件から5年後」の話がある。よくある展開かもしれないが、まぁスッキリした。
海の底の登場キャラクター
夏木大和
よみがな:なつきやまと 性別:男 国籍:日本 住まい:帰港するごとに転々としている 所属:海上自衛隊 性格:真面目 特徴:女と子供の扱いが苦手 特技:長期間風呂に入らずにいられる 物語上での目的:日本を外敵から守る 小説ファンからの人気度:雑誌『ダ・ヴィンチ』2009年5月号の「有川浩徹底特集」のおける「有川...