おと・な・りの評価
おと・な・りの感想
タイトルにひそむ可愛さ
一人暮らしの頃、数年暮らしてたのに結局お隣さんに一度も会わないまま引っ越してしまったことがあります。その時は角部屋でお隣さんは一部屋だけでした。性別や社会人か学生かというのは何となく大家さんが教えてくれたのですが、それだけでした。でも壁薄かったのか、お隣さん今携帯いじってる、とわかってしまうほどだった…。携帯のボタン押すと出るピッって音が壁越しに聞こえてきたんですよね。なんか嫌でした。(笑)暮らす上では誰しもお隣さん、近所の人とのエピソードが多少なりともあるんでしょうね。この作品みたいなことも、もちろんレアだろうけどあるかもしれません。ましてやそれが麻生さん・岡田君という絵になる組み合わせ。眼福。組み合わせ、と言いつつも、なかなか会うことのない2人には程良いもどかしさを感じさせられます!この作品ならではの醍醐味を最後まで受けることのできる、可愛い恋愛映画です。この感想を読む
おと・な・り
派手な演出がない映画なんですが、日常の中にスーゥっと溶け込んでくる様な映画で私は大好きです。最近じゃ一人暮しとかなら隣近所に挨拶周り…って事もなくなってきましたよね。ある日突然空室だった部屋から生活音が聞こえてきて「あ!隣の家誰か引っ越してきたんだな」って解る様な感じですよね。この映画の主人公2人もおとなりさんの部屋から聞こえてくる音とかで関わり合っていく不思議なストーリーなんですが話が進めば進むほど面白いあれ?コレもしかして…って思った展開にはならなくて良い意味で裏切ってくれる様な作品でした。映画をみたあとからは隣の家からの物音に注意深くなってしまいました(汗)
面白い設定ですが、いいラブストーリーです。
主人公の二人に全く接触がなく、会話もない。惹かれるのは、お互いに聞こえてくる音だけ・・・というめずらしい設定ですが、非常に良く出来たラブストーリーでした!生活で聞こえてくるちょっとした音に慰められたり、いらいらさせられたり・・・と、日常に良くある出来ごとが効果的な演出になっていたと思います。ただ、現実で見たこともない人にこんな風に自分の生活音を聞かれていたら、ちょっと怖いかもしれないですが・・・ラストまで二人は出会わないのか?と思わせるくだりや、後半明らかになる関係などストーリーに意外性も入れられていて楽しめました。全体的に地味ではありますが、エンディングもテーマにちゃんと併せてあって、丁寧に作られた良い作品です。
おと・な・りの登場キャラクター
登川七緒
よみがな:とがわ ななお 年齢(作品時):30歳 性別:女 住まい:武蔵野アパートメント 家族構成:両親、兄 特徴:くしゃみが変 職業:花屋でアルバイト 夢:フラワーデザイナー よく口ずさむ鼻歌:風をあつめて 好きな花の色:黄色系