シーサイドモーテルの評価
シーサイドモーテルの感想
欲の巣窟的な
ダメ人間の残念さを「もーーー」と言いながら笑って観ることのできる作品だと思います。とある日のとあるモーテルの各部屋にいるのは各部屋数人ずつの男女。この人たちはそれぞれ境遇は全然違って、けれどそれぞれに残念な打算やどうしようもない状況、様々な種類の欲がはびこっていてカオスな感じを繰り広げています。そんな中だからこそ、純粋なものって殊更輝くものですね。キャスティングを知っただけでも何だか心躍る映画でした。特に女性陣の絶妙なチョイスが大変良かったです。各エピソードは渦中の人々には何ひとつ笑い話ではないはずのことかもしれませんが、観ていて切なく笑わせてもらいました。
インチキくさい映画
山奥に1件ポトリと建つ「シーサイドモーテル」でインチキな登場人物が騙し合いながらのドタバタコメディー映画といった感じです。とにかく出てくる登場人物でまともな人が一人もいない。みんなそれぞれインチキ臭くて怪しくて、人間として最低の奴らばかり。でも、度が過ぎてるから笑えてしまいます。麻生久美子がコールガールの役をしていたんですが、安っぽい女の演技最高でした。山田孝之が演じていたギャンブラーも怪しくてクセになりそうなキャラクターばかりでハマってしまいました。テンポ良く話が進んでいく上に、予想していなかった方向へ向かっていくので1秒も画面から目が離せません。とても面白かったです。