親指さがしのあらすじ・作品解説
ゲーム”親指さがし”をした子供たちが、成長後再び怪奇現象に巻き込まれるという、2006年に公開された日本のホラー・サスペンス映画。「リアル鬼ごっこ」「×ゲーム」などの原作で知られる山田悠介の同名小説の映画化作品である。監督/脚本は「ニライカナイからの手紙」「近キョリ恋愛」の熊澤尚人。共同脚本はまなべゆきこと「凶悪」の高橋泉。音楽は「八日目の蝉」の安川午朗。主人公武役の三宅健(V6)は、本作が単独初主演映画である。 平成17年の夏、8年ぶりに再会した小学校の同級生武、信行、智彦、綾、智恵は、ゲーム中に失踪した由美子の事を思い出す。が、彼女と幼馴染で必ず探すと約束した武は、ゲームで失踪した子は大人になり戻ると言うネットの噂を知り、再び親指さがしをやろうと言い出すが、異変は起こらず…。 武を三宅健(V6)/野澤祐樹(ジャニーズJr.)、知恵を伊藤歩、智彦を松山ケンイチ/桑田尚典(子役)、綾を永井流奈、信久を尾上寛之/石崎直(子役)、由美子を小野明日香が演じている。他に佐野史郎、手塚理美など。
親指さがしの評価
親指さがしの感想
原作とは別のもの
山田悠介さんの「親指さがし」を原作として作られた映画ですが、原作ファンの私としてはその考えを捨てて別のものとしてみるべき映画だなと思いました。大きな理由としては結末が全く異なること。原作では、畳みかけるように恐怖が襲い、読み終わった後は後頭部が気になったり、後ろが振り向けなくなったりなど、とても脳内に残る内容でした。しかし、映画では恐怖よりも感動ものとして捉えてほしいのかなと感じました。最初はなんとなくホラー感を漂わせているように思いましたが、呪いの正体は解明されますし、呪いも解かれます。原作ではこれから先も呪いは続くように描かれているので大きく異なるなあと思います。感動映画としてとらえるならば、良い映画ではないでしょうか。友情や恋愛のもつれが生み出した事件がここまで大きくなることで、見ているわたしたちも、自分の行動を深く考えることが出来ます。最後に武が死ぬ場面は心が締め付けられますし...この感想を読む