たみおのしあわせの評価
たみおのしあわせの感想
わけのわからない面白さ!
地方の町で父親と暮らす民男と、どこかクセのある登場人物たちの日常を描いた作品。オダギリジョーさん演じる民男と、原田芳雄さん演じる父親の親子二人の日常がとても良いです!二人の掛け合いが自然なのにどこかおかしくて、かわいい。親子の生活も非常にリアルで、生活感に溢れているのも良いです。また、三木監督作品らしく、親子を取り巻く登場人物たちが変な人たちばかりなので、見応えがあります笑。父親の義弟の透、恋人の宮地さん、近所の老人、会社の同僚など、わけのわからない感じがとても面白かったです。ギャグシーンが多いですが、家族愛がテーマになった奥深い作品です。
男性の純粋さと女性のしたたかさ
時効警察のオダギリジョーさんと麻生久美子さんのタックの本作!また違った味わいを出していて、さすが名俳優、名女優!といった感じでした☆ストーリー自体を見て、感じたことは、男性はとても純粋で、素敵な女性と出会う事を夢見ていて、女性は、そんな理想の女性を演じながらも、どこかしたたかで計算高い。映画の演出ではありますが、現実でもそんな事を感じる時があるなぁ。。と思ったりしました笑。そして、麻生久美子さんが、そんな魔性の女性を演じちゃってるから、更に騙されてしまうんですよねー。麻生さん演じる瞳さんのセリフで、「私のことちゃんと見ててね。私、凧みたいな女なの。誰かがちゃんと引っ張っててくれないと、どこかに飛んでいっちゃうの。」というセリフがあったのですが、とっても可愛かったです!ラストは予想外・・いや予想できたか?!でもちょっとビックリしました。 見終わった後、もう一回見てみたい。そう思える作品で...この感想を読む
噛めば噛むほど味が出る
ストーリーの軸になっているのは、オダギリジョーさん演じる民男と麻生久美子さん演じる瞳が結婚式を挙げるまでとなっている。この話ももちろん面白いが、エッセンスとなっている大竹しのぶさんと小林薫さんのストーリーや、診療所でのやり取りも飽きさせることがない。派手なアクシデントが起こったりすることはないが、じっくり描かれた人間関係にいつの間にか引き込まれる魅力がある。本編の中でも「ん?」と思ったり、ニヤリとする場面も多く、小ネタが散りばめられているように感じる。本作はこういった、一見派手ではないけれど噛めば噛むほど味が出る部分が魅力だなと思って鑑賞していたので、ラストの展開には声を上げて笑ってしまった。いくつになっても男は基本的にはマザコン。女性には勝つことができない、ということだろうか。