ウォーアイニー
有栖川徹子
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花とアリスは、2004年3月13日に公開された、岩井俊二(監督・脚本・製作)の映画作品である。前年2003年にネットにて配信された短編映画を長編映画として制作しており、撮影監督:藤田昇、撮影:角田真一が担当している。 アリスはおてんば娘であり、親友のハナはとても大人しい。同じバレエ教室に通っており、ハナは高校生の宮本に恋心を抱いていた。宮本と同じ高校に進学したハナとアリス。ハナは宮本と同じ落研に入部し距離を縮めていくが、ある日宮本はシャッターに頭をぶつけて転倒してしまう。偶然見かけたハナは助けようと近寄るが、宮本が記憶喪失になったと知り…。一方のアリスは、タレント事務所にスカウトされ…。 荒井花:鈴木杏、有栖川徹子:蒼井優、宮本雅志:郭智博をキャスティングしている。 2015年2月20日には前日譚となる関連作品が長編アニメーション映画として公開され、声の出演には、主役を務めた鈴木杏・蒼井優が担当している。
蒼井優の下手な芝居と上手い芝居花の嘘に付き合う羽目になったアリスを演じる蒼井優の芝居が面白い。先輩を騙すための演技とオーディションを受けるときの演技がオーバーラップする形になっており、始めは下手であったがそれが次第に上手くなっていくのがとても筋の魅せ方として良いと感じた。演技の一発目は突然クラスに訪ねてきた先輩に、アリスが吐き台詞を言うというところ。花が用意したと思われる台詞もひどいが、アリスの棒読みも実にひどい。いい意味で。嘘がばれるのではないかと思うほどだが、ばれないことで先輩が如何に馬鹿なのかよくわかる。また、この展開は定番としてよくあるが、それだけでなく、ここで大事なのはアリスが単に花に付き合わされているのが見えることである。後にアリスが先輩に好意を抱くようになる感情の変化を思うと、ここでこの布石を打つことはとても大事である。次の演技は先輩とお茶をする下り。今度は花が用意した台...この感想を読む
映画の試写会で観た作品です。青春なんですかね???よくわからなくて、というかこういう経験ないのでわからんというか、理解できないというか…よくわからなかった映画です。柔らかい雰囲気の映画で鈴木杏さんが可愛かったです。そして、鈴木杏、可愛いなぁと思った印象だけ覚えています。一緒に観た人も「鈴木杏は可愛かったけどよくわからん」と言っていて、同感だったので私は、うんうんと頷いて、その日はお茶して帰りました。好きな人は好きな映画なんだろうなぁと思います。映像も綺麗だし、鈴木杏さんを可愛く撮ってるし。世界に入って行けていたら良かったなぁと思い、少し残念です。
「リリィ・シュシュのすべて」や様々なミュージッククリップなどの監督でしられる岩井俊二の代表作の一つ「花とアリス」です。この作品に限らず、岩井俊二の監督作品というのは叙情的なシーンや、印象的な光の効果を駆使した柔らかい作品が多いのですが、この花とアリスもそういった岩井俊二らしい作品です。それにプラスして、蒼井優と鈴木杏の二人のさりげない女子高生の演技がとても印象的です。あの年頃の女の子の素朴な感じやずるさ、未完成な感じがうまく表現されているので、見ていてドキッとさせられる作品でした。お話もコメディータッチでありながら、岩井俊二の雰囲気を壊さない絶妙のバランスだと思いました。
有栖川徹子
電車で別れる時に冗談っぽくいう。相手は意味がわからないのだが、意味をあえて教えない。