おと・な・りの感想一覧
映画「おと・な・り」についての感想が4件掲載中です。実際に映画を観たレビュアーによる、独自の解釈や深い考察の加わった長文レビューを読んで、作品についての新たな発見や見解を見い出してみてはいかがでしょうか。なお、内容のネタバレや結末が含まれる感想もございますのでご注意ください。
タイトルにひそむ可愛さ
一人暮らしの頃、数年暮らしてたのに結局お隣さんに一度も会わないまま引っ越してしまったことがあります。その時は角部屋でお隣さんは一部屋だけでした。性別や社会人か学生かというのは何となく大家さんが教えてくれたのですが、それだけでした。でも壁薄かったのか、お隣さん今携帯いじってる、とわかってしまうほどだった…。携帯のボタン押すと出るピッって音が壁越しに聞こえてきたんですよね。なんか嫌でした。(笑)暮らす上では誰しもお隣さん、近所の人とのエピソードが多少なりともあるんでしょうね。この作品みたいなことも、もちろんレアだろうけどあるかもしれません。ましてやそれが麻生さん・岡田君という絵になる組み合わせ。眼福。組み合わせ、と言いつつも、なかなか会うことのない2人には程良いもどかしさを感じさせられます!この作品ならではの醍醐味を最後まで受けることのできる、可愛い恋愛映画です。この感想を読む
おと・な・り
派手な演出がない映画なんですが、日常の中にスーゥっと溶け込んでくる様な映画で私は大好きです。最近じゃ一人暮しとかなら隣近所に挨拶周り…って事もなくなってきましたよね。ある日突然空室だった部屋から生活音が聞こえてきて「あ!隣の家誰か引っ越してきたんだな」って解る様な感じですよね。この映画の主人公2人もおとなりさんの部屋から聞こえてくる音とかで関わり合っていく不思議なストーリーなんですが話が進めば進むほど面白いあれ?コレもしかして…って思った展開にはならなくて良い意味で裏切ってくれる様な作品でした。映画をみたあとからは隣の家からの物音に注意深くなってしまいました(汗)
面白い設定ですが、いいラブストーリーです。
主人公の二人に全く接触がなく、会話もない。惹かれるのは、お互いに聞こえてくる音だけ・・・というめずらしい設定ですが、非常に良く出来たラブストーリーでした!生活で聞こえてくるちょっとした音に慰められたり、いらいらさせられたり・・・と、日常に良くある出来ごとが効果的な演出になっていたと思います。ただ、現実で見たこともない人にこんな風に自分の生活音を聞かれていたら、ちょっと怖いかもしれないですが・・・ラストまで二人は出会わないのか?と思わせるくだりや、後半明らかになる関係などストーリーに意外性も入れられていて楽しめました。全体的に地味ではありますが、エンディングもテーマにちゃんと併せてあって、丁寧に作られた良い作品です。
音に恋をするって素敵だなぁ☆
隣の部屋のから聞こえるくしゃみの声や生活音、音から隣に住んでる人の人物像って想像してしまう事ありますよねー!(私はあります笑) この映画は、隣に住んでいる人が、まさかの昔の同級生で、という偶然!?いや運命?! 見ていてキュンキュンすること間違いなしです☆とても見ていてこちらも心地良かったです☆ 生活にはかかせない“音”。そこに惹かれあっていくって凄くいいなーって思いました☆ 他人が発する音ってどちらかというと不快を感じる事のほうが多いのではないかなと思ったりするので笑。そして、音や恋愛の事だけでなく、2人が夢に向かって努力するひたむきな姿や、部屋のインテリア、七緒のフラワーアレンジメントなど、いろんな角度から見所満載です。私は原作を読んでから映画を拝見しましたが、原作では七緒の過去の失恋の話などもあり、そこが結構読んでいて読み応えがあったので、映画に取り入れて欲しかったなー。と少し残念。 ...この感想を読む