嫌われ松子の一生のあらすじ・作品解説
映画「嫌われ松子の一生」は、山田宗樹(幻冬舎文庫)が原作であり、東宝配給、アミューズソフトエンタテインメント企画、スープレックス制作(制作協力:リクリ)の映画である。映画「下妻物語」も手掛けた、中島哲也監督が監督・脚本を務めた作品である。 ストーリーは、主人公「松子」が昭和22年、川尻家の長女として福岡県で生まれた時から、松子が壮絶な転落人生を歩むまでを、映像化したものである。 映像は、400カットを超えるCGとアニメを使用し、ディズニー映画の様なファンタジーな、世界観を繰り広げている。誰かを愛し続ける松子の、壮絶な不幸人生を、華麗な美術と音楽で表現している。 主人公の川尻松子役を中谷美紀が演じ、松子を取り巻く男性には、多くの実力派俳優・コメディアン・ミュージシャン等が、キャスティングされている。 テーマソング「LOVE IS BUBBLE」を、BONNIE PINK(ボニーピンク)が歌いあげている。BONNIE PINK自身も「綾乃」役として、映画に出演している。
嫌われ松子の一生の評価
嫌われ松子の一生の感想
人生を生き抜くことに意味があるということを教えてくれた作品
松子が亡くなるまでの濃い人生を描いた作品”嫌われ松子の一生”はタイトルを見たときどんな人生なのかととても気になりました。また松子とはどのような女性なのかと、タイトルを見た段階で不思議と疑問が浮かび上がり、作品を早く見たいという気持ちにさせられました。元々小説が原作ということは作品を見た後に知りました。小説はあまり読まないので全然知りませんでしま。友人が、小説で読んだと言った時は、先をこされた、と思いました。主人公の松子を中谷美紀が演じとても話題になりましたが、その期待を裏切ることなく素晴らしい演技を見せてくれたと思います。松子が53歳で亡くなるまでの人生は非常に濃くて忘れがたいものでした。子供に教える立場である中学校の教師でしたが、その時に起きた事件後彼女の人生は少しずつ崩れ始めました。人は、ある特定の事がきっかけとなりついさっきまでしていた生活が一気に崩れてしまう時があります。崩れ始め...この感想を読む
人の顔色を伺ってしまうかわいそうな女の子の一生を描いた作品。
興味本意で見た作品でしたが、最後には夢中になって見てしまった作品でした。中谷美紀の演じる「松子」の一生を描いている作品で、最終的には不良グループに殺害されてしまうのですが、かわいそうと思ってしまう作品でした。なぜ「嫌われ松子」なのか?ことは幼少期にまでさかのぼり、自分の父親を笑わすために変顔をして顔色を伺う日々をすごしていました。時はたち、やがていろいろな男性と恋に落ち、嫌われないようにと顔色を伺うのですが、ことごとく失敗してしまう様は「またかよ!」とツッコミを入れてしまいたくなります。映像の華やかさと間に入るミュージカル風の歌があることにより、最後まで楽しめる作品だと思いました。
不幸な話なのに、良い話
作品の松子に同情してしまうほど、残念な松子だけどどうしてか笑ってしまう。人の不幸を笑っていいと言われているかのような作品。また、不器用で嫌われ者の女を中谷美紀さんがやっているから、なおさらいい。普通に話だけを聞けば悲しく苦しく暗い人生なのに、スッキリとした、悔いなんてなさそうな人生。一生懸命生きている姿が共感を呼んでいるような気がします。シンデレラストーリーでもないし、報われもしないし、裏切られてばかりだけど、松子は恨まないし、逆に愛してしまう。また、ミュージカル的な演出は好み。だから、余計にいい作品に思えてしまう。こんな友達いたら、、、救ってあげれるかなぁ。無理かな。