わが谷は緑なりきのあらすじ/作品解説

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わが谷は緑なりきのあらすじ・作品解説

わが谷は緑なりき(原題:How Green Was My Valley)は1941年にアメリカで1950年に日本で公開されたリチャード・レウェリン原作小説を映画化した作品である。 配給元は20世紀フォックス、監督は「荒野の決闘」のジョン・フォード。 主演は「ミニヴァー夫人」のウォルター・ビジョンで共演者には「西部の王者」モーリン・オハラ、監督から俳優にて転進したドナルド・クリスプ、公開時は子役として活動していたロディ・マクドウォールらがいる。 また、この作品は1941年度第14回アカデミー賞で優秀作品賞を含めて6部門が受賞されている。 この作品はイギリスのウェールズ地方にある炭鉱の町・ロンダという町を出ようとしているヒュー・モーガンという男性がまだ自分達の家族が幸せだった頃の時代を回想していくという物語である。

わが谷は緑なりきの評価

総合評価
4.254.25
(2件)
映像
4.754.75
脚本
4.004.00
キャスト
4.254.25
音楽
4.004.00
演出
4.004.00

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わが谷は緑なりきの感想

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ああ、たしかに美しい緑の谷だ

過去の記憶は美しいこの映画は、過去の物語だ。もちろん太平洋戦争すら始まる前の映画という意味もある。巨匠ジョンフォードの傑作という意味もある。だが、冒頭の老人の手を見て欲しい。これが、物語の語り手の現在なのだ。彼は、この物語が全て過去のもので、美しかった全ては「今」はないことを語る。そうだ、この映画が公開された1941年から見ても過去の物語なのだ。過去は、そうあってほしかったという語り手の願いによって彩られる。これは、そういう話だ。本当に、谷は美しく緑なのだ老人の記憶のなかの炭坑の街は、すばらしく緑だ。モノクロ映画であるにもかかわらず。モノクロ映画で色を見せるには工夫がいるはず。(有名どころでは黒沢映画の椿三十朗で赤い椿を見せるのにすべて墨で塗ってしまった、というのがある)いやはや、ジョンフォードはどうやってこの鮮やかな谷を撮影したのか。そして美しい姉が彼を呼ぶ声が響く。やがて、彼が誇るたく...この感想を読む

4.04.0
  • 蒼海堂蒼海堂
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  • 1107文字
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