突然炎のごとくの評価
突然炎のごとくの感想
美しい風景の中で繰り広げられる愛の物語
ヌーヴェルバーグを代表するフランソワ・トリュフォー監督の代表作でです。即興で撮影したかのような瑞々しい映像表現が、この映画をいつまでも若く新しく見せてくれているとも言えるでしょう。特に男達の驚きをよそにヒロイン・カトリーヌを演じるジャンヌ・モローが、夜のセーヌ川に飛び込むシーンなど、その鮮烈な印象がいつまでも心の中に残ります。美しい風景の中で、2人の男性・ジュールとジムそしてカトリーヌの愛の物語は、最後に涙なくしては語れないラストシーンにつながってゆきます。全て思い出のように、優しく語られてゆくシナリオも秀逸ですが、ジャンヌ・モロー、 オスカー・ウェルナー、アンリ・セールの3人の演技もまた、それを盛り上げる要素の一つになっています。