詩的で親密な心地よさ
カルロ・ディ・パルマの作り出す親密な世界1986年アメリカ映画。ウディ・アレンの監督16作目にあたります。どうしても選べと言われたら、私の一番のお気に入りはやはり「アニー・ホール」と「重罪と軽罪」になるのかなーとは思うのですけれど、この作品の持つ、何とも言えない親密さには個人的な愛着がとてもあって、折に触れて何度も見返したくなるウディ作品のひとつです。この作品が持つ親密さは、あるひとつの家族の、その内実みたいなものを群像劇で描いているということが前提としてもちろんあるのですが、本作からウディ映画の撮影監督となったカルロ・ディ・パルマの存在は大きいものがあると感じます。いつ見ても、とてもしっくりと落ち着く画です。ウディ・アレン自身は、インタビューの中で、この映画の撮影をゴードン・ウィリスに依頼したが、スケジュールの都合で叶わず、カルロ・ディ・パルマをヨーロッパから呼んだ、と言っています。確かに...この感想を読む
5.05.0
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