ブラック・スワンのあらすじ・作品解説
ブラック・スワンは、2010年にアメリカで公開された映画で、『レスラー』のダーレン・アロノフスキーが監督を務める。また、第83回アカデミー賞作品賞や第68回ゴールデングローブ賞作品賞にノミネートされるなど、世界的に高い評価を得た、大ヒット作である。 人生のすべてをバレエに捧げていたバレリーナのニナに、「白鳥の湖」のプリマを演じるチャンスが訪れた。「白鳥」と「黒鳥」の両方を演じなければならないのだが、優等生タイプのニナには邪悪な「黒鳥」を演じるのは簡単ではなかった。そんな時、「黒鳥」役が似合う新人バレリーナが登場し、さらにニナを追い詰めていった。 そして、ニナの純白の野心が次第に漆黒の狂気に変わっていく、スリルあふれる映画である。 繊細で緊張感あふれる描写の中、ニナとして人間の持つ二面性を「白鳥」と「黒鳥」でスリリングに演じ分けるのは、ナタリー・ポートマンである。彼女は、この作品で、第83回アカデミー賞最優秀主演女優賞を受賞した。
ブラック・スワンの評価
ブラック・スワンの感想
観客をクギ付けにする完璧な作品
ナタリー・ポートマンから目が離せないナタリー・ポートマン主演の心理スリラーを描いた作品。彼女が演じる主人公ニナが、「白鳥の湖」の主役に抜擢した事から、精神に異常をきたし物語は展開していきます。とにかく、ナタリー・ポートマン演じるニナから目が離せません。ニナは内気で臆病、ハッキリとした自分の意見も言えない女の子、見ていてイライラするのですが、彼女の魅力にはまってしまいます。ニナの心の葛藤を、演出とナタリー・ポートマンで素晴らしい作品に仕上げています。特に注目したいのが、ナタリー・ポートマンの表情と仕草、そして彼女の回りに張りつめた緊張感が漂う空間です。先ずは、ニナの精神的に苦しむ表情を追って頂きたい。彼女が切なげな顔をすると、眉毛が下がりその切なさや苦しみを、観ている観客に伝えてきます。美しい彼女に、あの眉毛の変化を見たら、誰もが手を指し伸べたくなるのではないでしょうか?そして、彼女の仕...この感想を読む
バレエ好きにもおすすめ
プロのバレエリーナは常にこんな嫉妬と厳しい練習とそれぞれの大舞台への夢が渦巻く世界で踊っているんだろうなと感じる作品です。どちらかといえば気の弱い主人公がプリマドンナを夢見てライバルと戦い、とうとう大役をものにしたはいいけれど、今度は役に取り込まれていってしまう狂気の様子が恐ろしいくらいです。ブラック・スワンといえばいわずとしれた「白鳥の湖」で王子を誘惑する悪魔の娘ですが、踊るのはなかなか難しいそうで、白鳥と黒鳥の違いを魅力的に美しく演じ分けることのできるバレエダンサーは一流といえるのでしょう。そう思ってみると、おそらく白鳥役にはこれ以上ないような主人公が、ブラック・スワンに取り付かれ、飲み込まれていってしまうこともうなずける気がします。
華やかな裏には影が必ずある
あるバレエ劇団、そしてそこに所属するバレリーナや家族の話を描いているのですが、衝撃的でした。ニナは母の夢を背負ってバレリーナとして頑張っていた。劇団の次の演目が「白鳥の湖」に決まり、そこで今までプリマだったべスを外し、新たにプリマを選ぶことが決まる。バレエをしている人の憧れはプリマ、ましては白鳥の湖となるとどうしても選ばれたいと思うニナ。ニナは真面目なのでホワイトスワンを演じるのには問題はないが、ブラックスワンを演じる性的魅力が全くなかった。そこに現れるのが新人のリリー。彼女はニナにはない性的魅力があり、彼女にプリマの座を取られるのではないかと不安になる。ニナはプリマの座を獲得したがブラックスワンを演じることができないというプレッシャーからか幻想を見るようになる。最後はとっても悲しいような何とも言えない終わり方でした。プリマの座を獲得したのはいいが、そのプレッシャーで精神を壊してしまう...この感想を読む
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