ヒーローとして死ぬか、生き延びて悪に染まった自分を見るか
ハービー・デント
理解が深まる映画レビューサイト
映画レビュー数 5,784件
ダークナイトは、バットマン実写映画版第6作目であり「バットマンビギンズ」から再スタートした三部作の第2作品目である。2008年7月18日アメリカ、2008年8月9日に日本で劇場公開された。 2009年第32回日本アカデミー賞にて「外国作品賞」を受賞。2009年第81回アカデミー賞にて「助演男優賞」「音響編集賞」を受賞し、撮影賞・編集賞などの6部門にノミネートされた。2009年第66回ゴールデングローブ賞では「最優秀助演男優賞」を受賞した。 ゴッサム・シティに現れた史上最悪の犯罪者であるジョーカー。そのジョーカーを追ってバットマン=ブルース・ウェインはゴードン警部補、新任地方検事ハービー・デントらと共にジョーカーに立ち向かっていく…。 ブルース・ウェイン/バットマン:クリスチャン・ベール、ジョーカー:ヒース・レジャー、ハービー・デント刑事/トゥーフェイス:アーロン・エッカート等がキャスティングされた。
シリーズものが陥る罠からのリブート原作もののシリーズ作品は、作を重ねる毎に作品のモチベーションや精度が落ちて来るものと相場が決まっている、概してそんな先入観があります。特にいわゆる「ヒーローもの」に関しては、それは避け難く通る道なのだというのが基本認識なので、「◯◯パート2」とか「◯◯リターンズ」みたいな作品に対してはつい懐疑的になってしまいます。そしてやはり、その認識は残念ながら覆されることが少ないものです、あくまで個人的な意見ですが。しかし、この「バッドマン」シリーズの変遷に関しては、その認識は当てはまりません。それはもちろん、ひと言で言えばクリストファー・ノーランが監督になったからに他ならないというのは誰もが認める最大の要因であることでしょう。シリーズ1作目はティム・バートンが監督し、これはいかにもバートンらしい世界観と故プリンスの手がけた素晴らしい音楽、(そしてあの印象深いジャ...この感想を読む
バットマンシリーズでこの作品が一番好きです。悪役のジョーカーをピックアップした作品で、残酷な場面もちょっとあるくらい本当に「悪」を全面に出しているジョーカー。ジョーカーは悪いというのは作品で分かるのですが、バットマンがやっていることも見方を替えればジョーカーと紙一重。何が悪で何が正義なのかが分からなくなってしまうバットマンがとても印象的でした。この映画を観てて思ったのが、バットマンとジョーカーは敵対しているけれど、ある意味共存しているのかもしれないというところでした。バットマンがいなければもしかしたらジョーカーはいなかったかも。その逆でジョーカーがいなかったらバットマンはいなかったのかもしれないと思うといろいろと考える作品でした。
クリストファー・ノーランが監督した『ダークナイト トリロジー』第2作。本作ではゴッサム・シティの混沌さが前作よりもより強調され、そこに悪の華・ジョーカーが跳梁跋扈する、怪しい異空間的映像になっていると思います。ヒース・レジャー=ジョーカーの存在感はまぎれもなく、地味に徹するクリスチャン・ベール=バットマンはいろんな意味で追い詰められていますが、その重圧ー追い込んでいく感じーが嫌というほど味わえる演出に、何度か画面から目を背けてしまいました。怖すぎるんだよう!ジョーカーに比すれば小物ではありますが、トゥーフェイスも十分怖いです。マイケル・ケインがこの映画の中では最もかっこいい気がしますが(笑)、ゲイリー・オールドマンといい、渋い役者ががっちり脇を固めているのも魅力です。バットマンとジョーカーが互いの中に共通する部分を発見し、対立しながらも自分のなかに認めたくないものを見出す…という内的葛藤...この感想を読む
ハービー・デント
バットマンが法を犯してまで正義を行っていることに対してのセリフ。 正義を実行して市民からは英雄と思われているが、法を犯しているので悪に手を染めている。
ハービー・デント
混沌とした毎日、信じる者が解らず、あらゆるモノを失いかけたゴッサムシティの市民たちに希望を投げかけたセリフ。
ブルース・ウェイン
麻薬現場に現れた偽バットマンを捕縛しその偽バットマンに言った台詞