幻魔大戦のあらすじ・作品解説
幻魔大戦はSF作家・平井和正と漫画家・石森章太郎(石ノ森章太郎)の共作で週刊少年マガジンに連載されたマンガをもとにしたアニメーション映画である。 1983年(昭和58年)に当時の公開され、制作は角川映画、配給会社は東宝東和である。配給収入は約10億6000万円、キャッチフレーズは「ハルマゲドン接近」である。 超能力が覚醒した主人公・東丈(あずまじょう)が宇宙を侵食し破壊し続ける幻魔から地球を守るために、超能力者たちを結集させ幻魔に戦いを挑む。キャッチフレーズに使われている「ハルマゲドン」とは日本語では最終戦争と訳され、この世の悪と善の最後の戦いの場所として聖書に載っている言葉である。映画では宇宙の破壊者幻魔との戦いを表現する言葉として使われた。 キャラクターデザインと原画は大友克洋、音楽にはキース・エマーソンが参加している。主題歌はローズマリー・バトラーの「光の天使」でレコード売り上げは21.5万枚である。 2008年にDVD、2009年にはブルーレイ版が発売されている。
幻魔大戦の評価
幻魔大戦の感想
アニメ制作された目的が分からない作品
原作マンガの再現なのか!?宇宙からやってくる幻魔の存在に、人類たちが超能力に目覚めて戦っていくことが根幹になっているようです。劇場アニメの時間枠に納めようと、原作の相当量をアニメ化されたのではないでしょうか。内容を詰め過ぎて、前後関係が不自然な印象を強く持ってしまいます。その為、アニメ作品の完成度という部分では中途半端な気がしてならないです。突如として、超能力に目覚めていく登場人物が、突拍子もない展開に思えてなりません。物語に必然性のようなものがなく、とても残念な印象です。本当にプロが制作したものなのか、疑問に感じてしまうことが多かったです。超能力に目覚める主人公たちが、幻魔と戦っていく展開が上手くつながっていないように感じられます。せめて、幻魔と戦うことを前提として、超能力に目覚めていくのであれば自然に感じられたのだと思います。私自身は原作マンガや小説を読んだことがありません。だから...この感想を読む
自分にも超能力があると思っていた
幼少の頃に見て、とても衝撃的だったアニメ映画です。江守徹、美輪明宏と、声優も豪華。劇中の「誰でも不思議な力を秘めているのよ」的な台詞を完全に信じて、超能力で物を動かすトレーニングを毎日のようにしていた時期もありました。超能力ブームでもあったので、この手の設定の映画も多かったと思います。印象的な映像と音楽でしたが、大人になってキース・エマーソンが参加している事を知りました。とにかくこの頃の角川映画は尖りまくっていた印象があります。「幻魔大戦」は、ちょっとエロいシーンもあって、子供心にドキドキしました。この頃はR指定も厳しくなかったので、アニメの表現描写も自由で、面白かったですよね。